この記事はこんな方のための記事です。
- グリーネオンテトラを水槽に入れてみたい
- 今水槽にいる魚と混泳できるか知りたい
ネオンテトラと同じ「カラシン」の仲間のグリーンネオンテトラは、青緑色がきらきらとキレイな熱帯魚です。
比較的飼いやすい熱帯魚なので、すでに熱帯魚を飼っている方も、これから飼い始めたい方にもぜひおすすめしたい魚です。
水槽歴13年の私も一番好きな魚で、ずっと水槽に入れています。

この記事では、グリーンネオンテトラを飼ったことがない方のために、基本的な飼い方や混泳できる魚などをくわしく解説していきます。
これを読めば、ご自分の水槽できれいな熱帯魚を眺めることができます。
初心者の方にもおすすめの熱帯魚はこちらで紹介していますのでご覧ください。

グリーンネオンテトラってどんな魚?
ここではまず、グリーンネオンテトラを飼ったことがない方のために「この熱帯魚がどんな魚なのか」を簡単にお伝えします。
ここを知るだけでも、だいたいのことが分かりますのでご覧ください。
グリーンネオンテトラの基本情報
名称 | グリーンネオンテトラ |
科目 | カラシン目 カラシン科 |
大きさ | 2〜3cm |
1匹の価格帯 | 140~3円程度 |
適正水温 | 22~28度 (24~26度がもっともよい) |
混泳できる魚 | かなり幅広く混泳できる |
群泳するか | 群泳する |
繁殖 | 非常に難しい (素人にはほぼ無理) |
飼いやすい熱帯魚なので、初心者でもおすすめできます。
初歩的な水槽セットで飼育することができ、さらにネオンテトラなどいろいろな熱帯魚と幅広く混泳させることができます。
「今の水槽に入れて大丈夫かな」と思っている場合でも、ほぼ問題なく入れることができるでしょう。
ネオンテトラやカージナルテトラとの違い|色・サイズなど
「よく見る熱帯魚と何が違うの?」と疑問になる方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、初心者によくおすすめされる「ネオンテトラ」や「カージナルテトラ」と比較して違いを見ていきましょう。
画像 | 名称 | 価格 | 最大体長 | 寿命 | 色合い | Amazon | 楽天 |
![]() | ネオン テトラ | 50~150円 | 4cm程度 | 2~3年 | 一部に赤の ライン | Amazonで見る | |
![]() | カージナル テトラ | 150~300円 | 4cm程度 | 3~4年 | 全体に赤の ライン | Amazonで見る | 楽天で見る |
![]() | グリーンネオンテトラ | 150~300円 | 3~4㎝程度 | 2~3年 | 全体がエメラルド グリーン | Amazonで見る | 楽天で見る |
グリーンネオンテトラは体長が3~4㎝とネオンテトラよりもやや小さめです。
また、体がエメラルドグリーン1色で赤いラインは入っていません。
水槽内でもキラキラと目立ちます。
価格は150~300円とネオンテトラよりもやや高いです。購入する時は20程度でまとめて買うと安く、1匹あたりの価格も安くなります。
グリーンネオンテトラの飼育方法【初心者向け】
これから飼い始めたい方に向けて、必要なものや飼い方についてお伝えします。
すでに飼っている方は読み飛ばしてください。
飼育するために必要なもの

グリーンネオンテトラは、難しい熱帯魚ではないので、一般的な道具があれば飼育することができます。
熱帯魚を飼育するときに必要なものは以下の通りです。
- 水槽
- フィルター
- ヒーター
- ライト
- 砂底(砂利など)
- 水温計(慣れるまでは合った方がいい)
水槽は30~60㎝をおすすめしますが、たくさんの魚を群泳させたい場合は45~60㎝の方がよいでしょう。
できるだけお金をかけたくないという方は、30㎝水槽の方がライトやヒーターの価格も安いのでおすすめです。
水槽サイズと匹数については、後ほどお伝えします。
ライトはなくても飼育することはできますが、グリーンネオンテトラのきれいさを感じるためにはあったほうがよいでしょう。
また、グリーンネオンテトラの適温は24~26度ですので、ヒーターは絶対に必要です。
自動で26度に設定してくれる「オートヒーター」が初心者の方にはおすすめです。



水槽サイズと匹数のバランス
水槽を買ったものの「何匹まで飼っていいの?」とわからない方も多いと思います。
少ないとさみしい感じがしますし、多すぎるとすぐ水が汚れてコケが生えやすくなってしまいます。
また、水が汚れてしまうと病気になりやすくなったり、水のにおいが気になったりします。
ここでは、水槽サイズとグリーンネオンテトラの匹数についてお伝えします。
フィルターのろ過能力にもよりますが、一般的に以下の通りです。
水槽サイズ | 大きさ(㎝) | 水量 | 匹数 |
30㎝水槽 | 30 × 18 × 24 | 約10L | 8~10匹程度 |
30㎝キューブ | 30 × 30 × 30 | 約22L | 15~20匹程度 |
45㎝水槽 | 45 × 27 × 30 | 約30L | 25~30匹程度 |
60㎝スリム水槽 | 60 × 20 × 25 | 約27L | 20~25匹程度 |
60㎝水槽 | 60 × 30 × 36 | 約60L | 30~40匹程度 |
90㎝水槽 | 90 × 45 × 45 | 約155L | 100~120匹程度 |
初心者の方は、まずは少なめに飼育するほうが簡単です。
おすすめのフィルター
グリーンネオンテトラに限らず、ある程度の数を水槽内で飼おうとすると、ろ過能力が高いフィルターのほうがいいです。
例えば、よく見る投げ込み式フィルターは、あまりろ過能力が高くありません。

魚が少ない場合は、水の汚れも少ないため問題ないのですが、グリーンネオンテトラは群泳させることが多いので、別のフィルターをおすすめします。
私がおすすめするフィルターは次の3つです。



初めての方におすすめなのは外掛けフィルターです。
価格も安く、ろ過能力も高めなのでおすすめです。
フィルターの種類や特徴はこちらの記事にまとめていますので、ご覧ください。

照明があると色がキレイに映える

実は熱帯魚の体は、回りの環境によって色の濃さ(きれいさ)が変わります。
薄暗いところに暮らしている熱帯魚は、鮮やかな色が出にくいとされています。
エサによってもかわりますが、ライトの影響は大きいです。
そのため、グリーンネオンテトラを飼育する時には、水槽用のライトを使用することをおすすめします。
何万円もするライトでなくてもいいのですが、ある程度の光量ががあるライトの方が熱帯魚の色もキレイになりますし、ライトに照らされてきらきらと輝いて見えます。
こちらが安くて明るいのでおすすめです。
また、点灯時間は決まった時間に1日8~10時間程度になるようにすると、魚の健康的にもよいでしょう。
それ以上に点けすぎしまうと、コケが生えて水槽が緑色になってしまいますのでつけすぎには注意しましょう。
毎日決まった時間にライトをON/OFFさせるのは大変なので、私はスマートプラグを使用しています。
アプリで時間管理できるので、自分でON・OFFするのが面倒な方にはおすすめです。

導入時の注意点と水合わせのコツ
グリーンネオンテトラは丈夫な熱帯魚ですが、水合わせを失敗するとすぐに死んでしまうことがあります。
ショップで飼ってきてから、ご自宅の水槽に入れる時には慎重に「水合わせ」をしてください。
私がおすすめしているのは、1滴ずつ水を混ぜていく「点滴法」です。
この方法は熱帯魚にかかるストレスが少なく、一番安全に水槽に入れることができる方法です。
くわしくは「点滴法で簡単水合わせ!」の記事で解説していますので、ご覧ください。
また、これから水槽を始める方には、こちらの記事を参考にしていただければと思います。

グリーンネオンテトラと混泳できる魚と注意点

グリーンネオンテトラは、その種類だけで混泳させてもかなり見ごたえがある魚です。
ただ「この魚も一緒に飼えるかな?」「すでに水槽にネオンテトラがいて・・・」など、他の魚と一緒に混泳できるか不安に思う方もいるでしょう。
ここでは、グリーンネオンテトラを安全に混泳させられる相手や注意点についてお伝えします。
グリーンネオンテトラは温和な魚
グリーンネオンテトラは温和で穏やかな熱帯魚です。
そのため、グリーンネオンテトラから攻撃を仕掛けたりすることはまずありません。
私は10年以上飼っていますが、攻撃しているのを見たことがありません。
しかし、相手によっては逆に攻撃されてしまうことがありますので、混泳相手は慎重に選ぶ必要があります。
混泳しやすい魚

やはり混泳しやすいのは「○○テトラ」と名前の付くカラシンと呼ばれる仲間です。
「ネオンテトラ」や「カージナルテトラ」「ラミーノーズテトラ」などは同じくらいの体の大きさなので仲良く混泳することができます。
また、コリドラスなど水槽の底にいる仲間とも一緒に泳がすことができますので、幅広く混泳できる魚だといえるでしょう。
まとめると、次のような仲間とは混泳できます。
- ○○テトラ(カラシンの仲間)
- コリドラスの仲間
- プラティーの仲間
- グッピーの仲間
- モーリーの仲間
- オトシンクルス など
ダメな相手がほぼいないくらいなので、かなり安心して混泳させられます。
私がおすすめする混泳相手は次の通りです。こちらは、初心者にも飼いやすい魚です。
名称 | 価格 | 特徴 | Amazon | 楽天 |
![]() ネオンテトラ | 80~150円 | 赤と青が特徴の飼いやすい熱帯魚。入門種としてもおすすめ。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
![]() カージナルテトラ | 80円~200円 | ネオンテトラと違い、赤いラインが全体まで伸びている熱帯魚。 | ||
![]() ラミーノーズ テトラ | 100~200円 | 赤い頭と白黒のヒレがきれいな魚。群泳もする。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
![]() ファイヤー テトラ | 100~250円 | 別名レッドテトラ 青のカージナルと、赤色の混泳は見栄えがよい。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
![]() チェリーバルブ | 200~250円 | ピンク色がキレイな鯉の仲間。丈夫で穏やか。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
![]() ゴールデン プリステラ | 150~200円 | 黄色の体と独特の泳ぎ方でかわいい魚。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
![]() オトシンクルス | 200~300円 | ナマズの仲間。流木やガラス面のコケを食べる。 | ||
![]() アメリカンランプアイ | 100~250円 | 目の青い色が特徴。群栄させるとキレイな魚。 | ||
![]() コリドラス パンダ | 350~500円 | 床底の食べ残しを食べてくれるお掃除屋さん。見た目もかわいい。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
![]() アカヒレ | 90円~150円 | パイロットフィッシュとしておなじみの鯉の仲間。 | アマゾンで見る | 楽天で見る |
混泳できない魚
グリーンネオンテトラと混泳できない魚は次の通りです。
混泳できない魚
・体が大きい熱帯魚
・単体でしか飼育できない熱帯魚
水槽の環境や個体の性格によっては、できなくはないのですが初心者の方はやめておいた方がよいでしょう。
体が大きい熱帯魚

グリーンネオンテトラが食べられてしまうくらいの大きな熱帯魚とは混泳できません。
体の大きな熱帯魚は大型の水槽で飼育するため、混泳させることはないと思いますが念のためお伝えします。
「オスカー」や「ディスカス」など中型・大型の魚とは混泳させないようにしましょう。
単体でしか飼育できない熱帯魚

熱帯魚には、その種類だけしか水槽に入れられない物や1匹ずつでないとダメな種類がいます。
それらの種類とは混泳できません。主に次の種類です。
- ベタ ×
- エンゼルフィッシュ ×
- スマトラ ×
- パファー(フグの仲間)×
ベタは1匹ずつ飼育する魚で、エンゼルフィッシュやスマトラはその種類だけで飼育する魚です。
混泳させると攻撃されてしまいますので、同じ水槽で飼うことはおすすめできません。



グリーンネオンテトラのエサと与え方
グリーンネオンテトラを飼いたい方は「餌は何を食べるの?」「いつあげればいいの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、健康に育てるためのエサと水を汚さないエサの与え方についてお伝えします。
何でもよく食べるので人工エサでよい
グリーンネオンテトラは、エサにたいしてうるさくないのでよく売っているフレークタイプの人工エサで十分です。
人工エサの他には「生餌」や「冷凍餌」があり栄養価も高いのですが、水も汚れやすいので初めての場合はフレークタイプがおすすめです。
おすすめのエサ
私は今まで10種類以上のエサを使用してきましたが、現在は「Hikari ネオプロス」を使用しています。
価格は「最安」ではないのですがコスパも比較的いいので、おすすめです。
また、特徴としては水の汚れを最小限に抑えることができるので、水の臭いがしたりコケが生えたりすることを防いでくれます。
グリーンネオンテトラに限らず、水が汚れにくい点は、エサ選びのポイントなので参考にしていただければと思います。
名前 | ひかり ネオプロス 50g![]() | テトラミン NEW 52g![]() | GEX ワイルドフレークプロバイオミニ 52g![]() |
メーカー | キョーリン | テトラ | ジェックス |
内容量 | 50g | 52g | 52g |
価格 | 492円 | 714円 | 420円 |
1グラム当たり の価格 | 約9.84円 | 約13.73円 | 約8.08円 |
特徴 | ・ 水の汚れを抑える ・色揚げ効果 ・善玉菌が腸内環境を整える | ・プレバイオティクス技術で腸内環境を改善 ・栄養バランスが良い | ・2つの色揚げ成分を配合 ・3つの善玉菌で腸内環境を整える |
Amazon | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る |
楽天 | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る |
Yahoo! ショッピング | Yahooで見る | Yahooで見る | Yahooで見る |
2~3日に1回食べ残しがないようにする
グリーンネオンテトラにエサをあげる時は2~3日に1回くらいの量に調整していきましょう。
エサのパッケージには「1日2~3回」と書かれていますが、それだとかなり多いです。
2~3日に1回くらいで全然足りますので、あげすぎないように気を付けてください。
また、エサをあげる時は30秒程度で魚が食べきる量にしましょう。
食べきれなかったエサは水槽の底に落ちて腐っていきます。
人間の食べ物でも生ごみが腐っていくように、魚のエサも食べ残しが水を汚していきます。
そのため、すぐに食べ切り水槽の底に落ちないようにすることが大切なのです。
エサをあげる時はフィルターを止める

エサを与える時には、フィルターを止めることをおすすめします。
フィルターによる水流があると、魚がエサを食べづらくなり水に浮いている時間が増えてしまいます。
また、水流によって水槽の底に落ちやすくなったり、フィルター内にエサが入ったりしてしまいます。
「できるだけエサが水槽内にある時間を減らす」ということを考えると、フィルターを止めてから上げるほうが効率がよいのです。
グリーンネオンテトラは水草を食べる?食害と対策
水槽に水草を育成している方の中には「グリーンネオンテトラは水草を食べるって聞いたんだけど・・・」と心配になる方もいます。
私も10年近く水草水槽といっしょにグリーンネオンテトラを飼育していますが、結論からお伝えすると「少しは食べるけれど、ほとんど気にならない」という感じです。
ここではグリーンネオンテトラの水草食害についてお伝えします。
食害が起きるのはどんなとき?
グリーンネオンテトラは水草を食べてしまう時は、次のようなときです。
- エサが十分に食べられていない時
- 小さくて柔らかい新芽が出てきたとき
エサが足りなくなり、空腹状態になると水草を食べてしまうことがあります。
エサを与える時、グリーンネオンテトラにエサが十分にいきわたっているか、他の魚に食べられてしまっていないかを確認してください。
エサが足りていれば、水草はほとんど食べません。
私は食べている場面をほぼ見たことがありません。
また、グリーンネオンテトラが食べやすいのは新芽の柔らかいものや、葉が小さい水草です。
水草の数が少ないと気になってしまうと思いますが、全体に水草があるような水槽ではそこまで気にするほど大量に食べてしまうことはないです。
食べられやすい水草や食べない水草

小さくて葉が小さめの水草はグリーンネオンテトラが食べやすい水草です。
例えば次のような水草です。
- キューバパールグラス
- ニューラージパールグラス
- エキノドルステネルス
- ブリクサショートリーフ
葉が小さく、柔らかい水草は食べることが多いようです。
私はニューラージパールグラスを飼育していますが、食べられてなくなってしまうということはありませんでした。
逆に、食べられないのは葉が固くて大きい水草です。
- アヌビアス・ナナ
- ミクロソリウム
特にアヌビアスナナは、育てやすく見栄えもいいので、もし気になる方は水槽に入れてみるとよいでしょう。
こちらの記事で、育て方を紹介していますのでご覧ください。

食害を防ぐための対策
食害を防ぐために、以下の対策をしていきましょう。
- エサをしっかりあげる
- 食べられない水草を入れる
- 水草をしっかりと増やしてから魚を入れる
空腹時に食害が起こることがあるので、エサをしっかり食べているかを確認してください。
エサはあげても、他の魚に食べられてしまい食べていないこともありますので注意してください。
また、水草については「食べられない水草を入れる」のと「しっかり増やしてからグリーンネオンテトラを入れる」という方法がよいでしょう。
グリーンネオンテトラは新芽の柔らかいものが好きなので、育ち始めは食べられてしまう可能性があります。
しかし、しっかり育った後であれば、もし食べてしまったとしても回復も早いので、枯れてしまうことも少ないです。
水槽を立ち上げる前であれば「ミスト式」という方法がおすすめです。
気になる方はこちらの記事をお読みください。


食害はそれほど気にしなくて大丈夫
グリーンネオンテトラの食害が気になる方もいらっしゃいますが、個人的には「気にしなくて大丈夫」と思っています。
もちろん、水草の量や魚の数によっても変わりますので、まずは5匹程度入れてみて、様子を見ながら増やしていくとよいのではないでしょうか。
グリーンネオンテトラの寿命

グリーンネオンテトラの寿命は2~3年といわれています。
私も現在飼育している魚たちも2年以上経っていますが元気です。
他に飼っている方に聞くと5年以上生きているという魚もいるそうです。
寿命をのばすために
熱帯魚を長生きさせるためには、水質や水温を安定させることが大切です。
水が汚れすぎないように週に1回水替えをするなど、こまめなメンテナンスが必要になります。
また水温の急激な変化も熱帯魚にとってはよくありません。
夏以外はヒーターを付けて温度を一定に保つことや、夏場はエアコンなどを利用して水温が上がりすぎないようにしていきましょう。
高価ですが、水槽用のクーラーというものもありますので余裕がある方は参考にしてみてください。

突然バタバタと死んでしまう場合
寿命ではなく、一気に数匹も死んでしまう場合はすぐに環境を見直してみてください。
環境の変化として、多いのは次のようなことです。
- 酸欠
- 水合わせの失敗
- カルキ抜きし忘れた水を入れた
- ベイプなどの薬品
夏場など水温が高くなると、水中の酸素が少なくなり酸欠になる場合があります。
グリーンネオンテトラが水面で口をパクパクさせていた場合は、エアレーションを行ったり、水替えをしたりしてください。
また、水槽に入れてから1~2日で死んでしまう場合には、水合わせがうまくいっていなかった場合があります。
この場合は、少し様子をみていくしかないでしょう。
また、水替えの際にカルキ抜きを忘れてしまった場合、弱ってしまうことがあります。
水槽の1/3くらいであれば、死んでしまうまではいかないかもしれませんが、危ないので気を付けてください。
また、魚にとってよくないのは「ベイプ」など蚊をやっつける薬品です。
プシュッとやると部屋に広がるタイプですが、水槽にも必ず入ってしまうので使用しないことをおすすめします。
冷却タイプの殺虫剤もあるので、そちらを使用すると無害です。
グリーンネオンテトラの繁殖は難しい

グリーンネオンテトラの繁殖は、一般家庭においてはほぼ不可能であるとされています
現に、私も10年近く飼育していますが繁殖をしたことは一度もありません。
売られているグリーンネオンテトラの多くも、野生で採取されてものだといわれていますので、上級者でも難しいレベルといえます。
繁殖が難しい理由
こちらはちょっと専門的なので、難しいと思う場合は読み飛ばしてくださいね。
グリーンネオテトラの繁殖が難しい理由として「自然環境にかなり近づけないと繁殖しない」という点が挙げられます。
グリーンネオンテトラが暮らすのは南米のアマゾン川で「ブラックウォーター」と呼ばれる特殊な環境で育ちます。
川の水は大量の落ち葉や植物から溶け出したタンニンによって紅茶のような茶色をしており、極端な酸性(pH3~5.5)で極端な軟水の水質です。
また、グリーンネオンテトラはメスが卵をばらまき、オスが受精させる形ですが、その前に卵が食べられてしまったり、オスが少なくて受精しない場合が多いです。
一般家庭で、これらの状況を作り出すのが難しいことが繁殖ができない理由となっています。
実際に繁殖に成功したという記事は見当たらない

私はグリーンネオンテトラに繁殖はしたことがないのですが、他にされている方がいないかを調べてみました。
しかし実際に繁殖に成功したであろう記事や動画は見当たりませんでした。
ここまでアクアリウムの歴史があり、さまざまな種類の繁殖がされているのですが、見当たらないということが、ほぼ不可能であることを物語っています。
素直に、ショップなどで購入して大切に育てていきましょう。
グリーンネオンテトラ購入時の注意点と選び方
では、実際にグリーンネオンテトラはどこでどのように購入するのがよいのでしょうか。
ここでは、熱帯魚を購入するときに気を付けるポイントなどについてお伝えします。
グリーンネオンテトラが売っている場所
グリーンネオンテトラは比較的メジャーな熱帯魚なので、多くのショップで取り扱っています。
例えば次のようなところです。
- 熱帯魚を売っているホームセンター
- 専門の熱帯魚ショップ
- 通販サイト
どこでも手に入りますので、まずは売っていそうなお店に行ってみるのもよいでしょう。
ただ、購入するときに気を付けることもあります。
購入時に気を付けるポイント

そこのショップの水槽管理の状態がよいかどうかは見極める必要があります。
たとえば、水槽がコケだらけになっていたり、水が汚かったりする場合はしっかりと管理がされていない場合があります。
そのような水槽では熱帯魚が弱ってしまっていて、自分の水槽に入れて数日で死んでしまうということもあります。
水槽がきれいでしっかりと管理されているかを確かめてみましょう。
「見ただけではわからない」という方には、通販で専門店から購入するのがよいでしょう。
熱帯魚の通販サイトはそれを専門で飼育・管理していますので、状態がいいものも多いです。
ただ、夏場や冬場についてはやや心配な時があります。
特に、到着日に家にいずに再配達になってしまと、熱帯魚が死んでしまう場合があります。
到着日時を確認して、1回目で受け取れるようにしてください。
おすすめの通販ショップ

熱帯魚の通販ショップはたくさんありますが、やはり信頼があるのはcham(チャーム)というサイトです。
多くの方が利用している最大手サイトなので、どなたでも安心です。
死着(到着した時に死んでしまっている状態)の対応もしっかりしてくれますので安心です。
※ただし、再配達の場合は保証なしです。
Amazon経由でも購入することができますので、登録しなくても購入できるので簡単です。
もし、近くによいショップがない場合には、charmから購入することをおすすめします。
グリーンネオンテトラが映えるレイアウト

グリーンネオンテトラを入れる水槽は、できればおしゃれできれいなレイアウトにしたいものですよね。
特に初めて熱帯魚を飼う方にとっては、どんな水槽にしようかワクワクしているのではないでしょうか。
ここでは、グリーンネオンテトラなど小型の熱帯魚がきれいに見えるレイアウトの例をお伝えします。
なお、今回はグリーンネオンテトラ以外の熱帯魚も入っていますので、あくまで参考程度にご覧ください。
草原レイアウト

広い草原をイメージしたレイアウトには、よくグリーンネオンテトラも合います。
グリーンネオンテトラは水槽の中層から上層を泳ぐので、よりきれいに見えます。
また、青緑の体でまとまって泳ぐので、清涼感が感じられるレイアウトになります。
草原レイアウトは、初心者の方には少し難易度が高いですが、こちらで紹介していますのでご覧ください。

背景を黒にしたレイアウト

体が青緑できらきらしているので、背景が黒だとよりきれいに輝いて見えます。
バックスクリーンを水槽に貼るだけでかなり印象が変わり、かっこいい水槽に見えるので初心者の方にもおすすめです。
背景以外のところは流木をおいてもいいですし、砂利だけでもきれいに見えます。
バックスクリーンの色や見え方について気になる方はこちらもご覧ください。

グリーンネオンテトラの病気やトラブル
小型熱帯魚は水槽環境によって、病気になってしまうこともあります。
ここでは、病気の特徴や主な治療法・対策についてお伝えします。
かかりやすい病気と初期症状

表にまとめていますので、ご覧ください。
病名 | 主な症状 | 原因など | 治療法 |
白点病 | 体やヒレに白い点々が現れる。進行すると体全体に広がる。 | 水温の急低下、寄生虫感染、水質悪化、新魚の導入 | 水温を28〜30℃に上げ、メチレンブルーなどで薬浴 |
尾ぐされ病 | ヒレや口が白濁し、ボロボロに腐る。 | 水質悪化、細菌感染、ストレス | 抗菌薬(グリーンFゴールドなど)で薬浴、水換え |
ネオン病 | 体が白くなり群れから外れる。ヒレが溶けること | カラムナリス菌、免疫低下、強い感 | 感染魚を隔離し抗菌薬治療、早期対応がカギ |
水カビ病 | 体に綿のような白カビが生える。傷口が赤くなることも。 | 傷や他病気による二次感染、低水温、水質 | 水質改善、殺菌薬・抗菌薬での薬浴、水換え |
病気を治すために必要な物
治療を行う際に準備しておきたい道具や薬剤を紹介します。常備しておくと安心です。
- 白点病(メチレンブルーなど)
- 尾ぐされ病・ネオン病(グリーンfゴールドリキッドなど)
- 水温調節ができるヒーター
- サテライトやバケツ
隔離して、薬液を入れ水温を高めるためには必要になるので、もし病気を発見したら用意してみてください。
病気の多くは「予防」で防ぐことができます。以下の点に注意しておくと、魚たちを健康に保てます。
まとめ グリーンネオンテトラは飼いやすい熱帯魚
ここまでをまとめます。
- グリーンネオンテトラは丈夫で飼いやすい
- 群泳をしてきれい
- 照明はあったほうがいい
- 幅広く混泳できる
- 水草の食害はそこまで気にならない
個人的には、グリーンネオンテトラはとてもお気に入りの魚です。
水槽の中でキラキラと輝いて見えるので、数匹だけでも入れてみてください。
きっと気に入ると思いますよ。


