熱帯魚育成

【熱帯魚・エビ】点滴法で簡単に水合わせをする方法について解説!

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この記事はこんな方のための記事です。

  • 熱帯魚やエビの簡単な水合わせの方法を知りたい。
  • 熱帯魚やエビを失敗なく水槽に入れたい。
  • 点滴法のやり方や必要なものを知りたい。


熱帯魚やエビを購入し、自分の水槽に入れる時には「水合わせ」が必要です。

水合わせの仕方によっては、生体(熱帯魚・エビ)が弱り、1週間もしないうちに死んでしまうこともあります。

熱帯魚水槽12年以上になる私も、初心者の頃は水合わせの仕方がわからず、生体を弱らせてしまったことがあります。

せっかく自分の水槽に来てもらったのに、自分のせいで弱ってしまうのはショックなものです。

現在では、生体に負担をかけずに、さらに簡単な方法で水合わせをしているので、水槽に入れてからも長生きしてくれます。

この記事では、簡単になおかつ失敗なく水わせをする方法「点滴法」について、さらには点滴法以外で水合わせをする方法について詳しく解説します。

この記事を読めばいつまでも長生きした魚やエビを見ることができますよ。

水合わせはなぜ必要なのか

そもそもなぜ、水合わせが必要なのでしょうか。

  • 水温の変化に慣れさせるため
  • 水質の変化に慣れさせるため

水温の変化に慣れさせるため

熱帯魚やエビは、基本的には26度前後で飼育をします。熱帯魚ショップやホームセンターでも、基本的には同じ温度で飼育しています。

しかし、袋に入れてもらって家に帰るまでに多少の温度変化があります。夏であれば外気に触れて温かくなってしまい、冬は水温が低くなってしまいます。

そのまま家の水槽にドボンと入れてしまうと、温度の変化に対応できず、生体がストレスを感じてしまうことがあります。

人間でも、いきなり水風呂はきついですよね・・・

水温の変化に慣れさせるためにも、水合わせの時間は必要なのです。

水質の変化に慣れさせる

熱帯魚ショップの水槽と家の水槽とでは、水質が違います。

一言で「水質」と言いますが、主にPH(酸性・アルカリ性など)、硬度(ミネラル)などが違います。

この水質の変化に対応するためにも、生体はかなりのストレスを感じます。

水質が合わない場合、すぐに死んでしまう場合もあります。

水合わせの方法は2通りある

水温や水質の変化に慣れさせるための方法が「水合わせ」です。水合わせには主に2通りの方法があります。

水合わせの方法

①点滴法
②袋の水を入れ替える方法

点滴法は時間をかけてゆっくりと水合わせをする方法です。時間はかかりますが、最小限のストレスで水槽に移すことができます。

一方、袋の水を入れ替える方法は、特に道具も使わず、時間もそれほどかからないです。ただし、その分、ストレスを与えてしまうこともあります。

私は「点滴法」をおすすめします。なぜなら、道具さえあれば手間がかからず、初心者でも失敗しないで水合わせができるからです。

点滴法の具体的な手順の解説

点滴法は、熱帯魚やエビを飼育する方であれば、全員が覚えておくとよい水合わせの方法です。

では、具体的な手順についてお伝えします。

①袋のまま水面に浮かせる

購入してきた熱帯魚の袋です。外気にさらされているので、多少水温が変化しています。水槽の水温と同じになるように、水面に浮かせておきます。

20~30分くらい放置しておけば大丈夫です。

②袋の水ごとバケツに移す

バケツの中には、熱帯魚ショップの水だけが入っていることになります。

ここに、数滴ずつポタポタと水を入れて水に慣らしていきます。その際、必要になるのが細いチューブです。

専用のものが売っているので、こちらを買うのが一番早いです。値段も500円程度で、しかもずっと使うことができます。

先端はコックになっていて、水の流量を細かく調整することができます。

③チューブを使って水を入れていく

まず、フックの先を水槽に入るように引っ掛けていきます。

このままでは、出ないので先ほどのコックの部分から口で水を吸ってあげます。

口で吸うことに抵抗があるかたは、注射器のような「シリンジ」を使用して吸うこともできます。

ポタポタと出てきたら、水の量を調節します。1秒に3~5滴くらいになるように調整します。

実際には、そこまで几帳面にならなくても、ポタポタと入っていれば大丈夫です。

冬など、部屋の温度がかなり低いときはヒーターを入れるとよいです。

ポタポタと入れている間は、他のことをしていても大丈夫です。

③ネットをつかって熱帯魚・エビをすくって入れる

およそ30分~40分たち、バケツの水が増えてきたら、ネットで生体をすくって水槽に入れてあげます。

④バケツの水を捨てて、新しい水を少し足す

バケツの水は、水槽に入れず捨てましょう。

スネール(貝)や藍藻など、自分の水槽に入れたくないものが入っているかもしれません。

また、点滴法で少し水が少なくなっていますので、その分だけ水を入れてあげて終わりです。

点滴法の注意点

点滴法を行う上での注意点についてお伝えします。それは、エビや熱帯魚の飛び出しです。

バケツを床に置いていますが、時にはエビが飛び出してしまったり、よじ登って外に出ようとすることがあります。

私は、飛び出し防止のため、バケツに簡単にラップをかぶせるようにしています。こうすることで、飛び出しやよじ登りを防ぐことができます。

また、少しでいいので気にかけて観察するようにしてください。

点滴法のメリット

水の温度や水質に徐々に慣らしていくということ以外にも、点滴法のメリットはあります。

点滴法のメリット

①ショップの水を入れなくて済む
②経験がなくても同じようにできる
③時間を有効活用できる

合わせる水の量を調整しなくてよい

点滴法以外の方法では、どれくらいの量の水を入れればよいか迷ってしまったり、間違って多くの水を入れてしまったりします。

しかし、点滴法では、決まったリズムで同じように水を入れてくれるので初心者にも失敗なく水合わせを行うことができます。

道具さえあれば誰でも同じようにできるところが点滴法を行うメリットです。

熱帯魚ショップの水を入れなくて済む

熱帯魚ショップの水は、できるだけ水槽には入れたくありません。もちろん、きれいに管理しているところもありますが、家で手間をかけた水槽とはやはり違います。

特に小さいスネール(貝)が自分の水槽に入ってしまうと、増えてしまい完全に取り除くことが難しくなってしまいます。

また、藍藻(細菌)なども広まってしまう恐れがあります。点滴法では、できるだけショップの水を入れないようにすることができます。

時間を有効活用できる。

点滴法は、一度セットさえしてしまえば40分以上放っておくことができます。

その間には何か別のことができますし、時々様子を見ればいいくらいで、手間がかかりません。

最も慎重な方法なのに、一番手間がかからない。これこそが点滴法なのです。

袋のまま水合わせをする方法

点滴法のほかに、袋のまま水合わせをする方法があります。

これは、点滴法の道具がないが、どうしてもその日のうちに入れたい場合などに行います。

基本的には「点滴法」が一番おすすめですが、このやり方もあるということを覚えていただければと思います。

①袋のまま水面に浮かせる

ここまでは点滴法と同じです。買ってきた袋のまま水面に浮かべ、水温が同じになるようにします。

時間としては20分から30分くらいです。

②閉じている袋を開け、3分の1くらい水を入れ替える

袋のゴムを外し、3分の1くらい袋の中に水槽の水を入れます。この量の調整はなかなか難しいので、だいたい3分の1くらいになるようにすればいいです。

③15分~20分待つ

3分の1くらいの水が変わっただけでも、熱帯魚やエビとしてはかなりのストレスがかかっています。そのため、ここでは慌てずに15~20分程度待ちましょう。

その時は、最初と同じように水面に浮かべるようにします。

④さらに3分の1くらい水を入れ替え、20分待つ

さらに3分の1くらい水を入れ替えていきます。また同じように15~20分程度水面に浮かべておきます。

熱帯魚やエビはだいぶ水に慣れてきたころなので、袋の水ごと水槽の中に出してあげます。

袋のまま合わせるのは最終手段

袋のまま水合わせを行うのは、最終手段だと思っていただけるとよいでしょう。道具がなくてもできるというメリットはありますが、できるだけ点滴法で行うことをおすすめします。

まとめ:熱帯魚・エビには点滴法しかない

ここまで解説してきたことをまとめます。

  • 水合わせは「水温・水質」へのストレスをなくすため
  • 水合わせは点滴法がベスト
  • 点滴法は失敗がなく手間もかからない
  • 点滴法には道具が必要


点滴法は熱帯魚やエビの水合わせには一番よい方法です。しかも、道具もただ1つだけあれば手間もかからず、失敗もないのですから、簡単です。

ぜひ、次に熱帯魚やエビを迎え入れる時には点滴法で行ってみてください。これほどにないほど生体にも自分にもいい方法だと感じるはずです。

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