この記事はこんな方のための記事です。
- ミッキーマウスプラティが飼えるのか不安な方
- ミッキーマウスプラティを飼うために必要な物を知りたい方
- ミッキーマウスプラティと混泳できる魚を知りたい方
熱帯魚の中でも人気のミッキーマウスプラティ。
ミッキーマウスに見える模様と、カラフルな色で泳ぐ姿を見るのも楽しい魚です。
初めて熱帯魚を見る子どもや家に来たお客さんも喜ぶので、飼っていても楽しいです。
しかしミッキーマウスプラティを飼ったことがない方や、そもそも熱帯魚を飼った経験がない方には「自分にも飼えるのかな?」と不安に思うでしょう。
熱帯魚は何も知らないんだけど・・・
大丈夫です!初心者にもおすすめする理由は次の5つです!
- 丈夫で水温など細かい調整がいらない
- 穏やかで他の魚を攻撃しない
- 価格が安いこと
- 好きな色を選べること
- 繁殖もしやすく楽しめること
この記事では熱帯魚水槽歴12年になる筆者が、熱帯魚初心者の方に向けてミッキーマウスプラティの飼い方や飼うために必要なもの、混泳できる魚などを詳しく解説します。
私は今でもミッキーマウスプラティを飼っています!
この記事を読めば、まだ水槽を持っていない方でもミッキーマウスプラティのかわいさを感じることができますよ!
ミッキーマウスプラティとは
ここではまず、ミッキーマウスプラティの特徴や種類、育てるための環境について説明します。
①ミッキーマウスプラティの特徴
ミッキーマウスプラティは、その名の通り「プラティ」という魚の仲間です。プラティの特徴は以下の通りです。
- 初心者にも飼いやすく、丈夫な魚である。
- 比較的穏やかで、他の魚と混泳させることができる。
- 繁殖が簡単で、素人でも増やすことができる。
プラティは穏やかで、繁殖も簡単な熱帯魚です。そのため、初心者からベテランまで幅広い人気があります。
ただ、プラティの仲間は増えすぎてしまうという場合もありますので、水槽の大きさや繁殖のさせ方を考える必要があります。
②ミッキーマウスプラティの種類や価格について
ミッキーマウスプラティには、たくさんの種類(カラー)があります。
(下記はAmazonのリンクになっていますので、色あいを見たい方は確認だけしてみてください)
ホワイト・ミッキーマウスプラティ ゴールデン・ミッキーマウスプラティ イエローミッキーマウスプラティ レッド・ミッキーマウスプラティ ブルー・ミッキーマウスプラティ ハイフィンレッドバックミッキーマウスプラティ
種類や匹数によって異なりますが、値段はおよそ1匹150円~300円くらいで購入することができます。
珍しいものになると値段は高くなりますが、今回紹介したものや、ホームセンターなどで売られているものはそこまで高価ではありません。
③ミッキーマウスプラティが好む環境
ミッキーマウスプラティは熱帯魚なので、温水(26度程度)の淡水で飼うことができます。
海水ではありませんので、水道水を使用したメダカや金魚とそこまで大きく変わりません。
ただし、温度を一定に保つためのヒーターは必要になります。
飼育するために必要な道具
では、実際にミッキーマウスプラティを飼い始めるためには、どのようなものが必要なのでしょうか。
水槽を管理するのに最低限必要なものは以下の通りです。
- 水槽(30cm~45cmがおすすめ)
- ろ過フィルター
- ヒーター
- ライト
- 砂やソイル(水槽の底に敷くもの)
- 水槽用マット
一つ一つ購入してもよいのですが、始めはセットで売られているものからスタートするのがおすすめです。
45㎝水槽でおしゃれな水槽にしたいのであれば、こちらをおすすめします。水を温めるヒーターやエサなど14点が入っています。
GEX・コトブキ工芸など国内有名メーカーのものでそろえられていますので、安心して使用することができます。
1つ1つ選んで購入したいという方や、すでにメダカなどを飼っていて水槽をお持ちの方は、この後の説明をお読みになり、足りないものをご購入ください。
①水槽は30~45㎝がおすすめ
実は、大きい水槽ほど水質の管理は簡単です。
水の量が多いほど、水質が変化しにくいためです。
しかし、今から始めようという方に大きい水槽はちょっと費用が掛かりすぎてしまいます。
そのため、30~45cmの水槽を使用することをおすすめします。
フィルターが付けられない小さい水槽はあまりおすすめしません。
水を足したり、交換したりする手間が増えるからです。
②フィルターの選び方
おすすめのフィルターは「外掛けフィルター」です。セットによく用いられるフィルターで、水槽に掛けるタイプのものです。
見た目もすっきりとしていてジャマになりませんし、ろ過能力もそこそこ高いです。また、他のフィルターに比べて価格も安いのでおすすめです。
逆によく金魚水槽などで使われている「投げ込み式フィルター」はろ過能力が低いためおすすめしません。
③ヒーターの選び方
ヒーターについては、水の量や水槽のサイズによって選ぶ商品が異なります。
ミッキーマウスプラティの場合は、そこまで温度を細かく調節する必要がないため、水中に入れておけば温度を一定に保ってくれるオートヒーターがよいでしょう。
水槽のサイズによってヒーターの大きさも異なりますので、お気を付けください。
また、熱帯魚はおよそ26度が快適なので「26度」に設定されている商品をお選びください。
45㎝水槽であれば、こちらの商品をおすすめします。初心者にも扱いやすく、保証期間も長いのでおすすめです。
④ライトは安価なものでよい
ライトはなくてもミッキーマウスプラティを育てることはできます。
しかし、明るい水槽のほうが色合いもよくなりますし、しっかりと魚の姿を見ることができます。
本格的に水草を育成をするのであれば話は別ですが、魚をライトアップするだけであればそこまで費用もかかりません。
4千円~1万円近くするものまで値段は幅広くて迷いますが、コスパで考えるとこちらがおすすめです。
⑤砂やソイル
水槽の底には、通常砂利や砂などを敷きます。
敷かなくても飼うことはできますが、底にフンが溜まってしまったり、見た目があまりよくありません。
底には砂利や砂などを入れてあげるのがよいでしょう。
水草を少し入れてみたいという方は「ソイル」という土を固めたものもおすすめです。
ソイルを入れるのであれば、汚れを吸着してくれるこちらをおすすめします。
⑥水槽用マット
水槽用マットは、水槽の下に敷く衝撃を吸収するマットのことです。
ほとんどの場合が水槽を購入すると付いてきますので、そちらを必ず敷いてください。
水槽用マットを敷くと良い理由は2つあります。
- 地震の時に、水槽が滑り落ちるのを防ぐ
- 水槽の1点に負荷がかかり割れてしまうのを防ぐ。
マットがないと、水槽の下に砂利や砂などがあった時にそこからひび割れたりする可能性があります。
また、地震など災害時を考えるとマットは必ず敷いておくようにしましょう。
ミッキーマウスプラティのお世話
ミッキーマウスプラティを飼い始めても「お世話が大変なのでは?」と迷っている方もいると思います。
熱帯魚の世話はそこまで大変ではありません。
水槽のメンテナンスも週に1回くらいできれいに保つことができます。
ここでは、ミッキーマウスプラティの日常のお世話などについて解説します。
①餌やりの頻度と種類
餌やりは小型熱帯魚用のフレークを2日に1回くらいあげてください。
餌のパッケージには1日に1回などと書かれていますが、実際に飼育してみると、少し多く感じます。
餌を多くあげ過ぎてしまうと、糞が多くなって水が汚くなってしまったり、食べ残したエサが底に溜まってしまったりします。
そのため、2日に1回、30秒で食べ切れるくらいの量をあげれば十分です。
繁殖をさせたい場合は、少し頻度を上げて1日に1回程度にするとよいでしょう。
②水の交換方法と頻度
基本的にはフィルターが水をきれいにしてくれるのですが、週に1度程度は水槽の水を少しだけ入れ替える必要があります。
全てを入れ替えるのではなく、水槽の3分の1をバケツに出して入れ替えるようにします。
全て入れ替えたほうがきれいになるのでは?
と思う方もいるかもしれません。
水の中には「バクテリア」という水をきれいにする小さな微生物がいます。
水を全て入れ替えてしまうと、このバクテリアもいなくなってしまうので、水をきれいにすることができません。
バクテリアを残しつつ、汚れだけを水槽の外に出してあげることが大切です。
水替えの際必要なカルキ抜きのおすすめは≫こちら≪をご覧ください。
他の魚との混泳に向いている
ミッキーマウスプラティと相性の良い熱帯魚
ミッキーマウスプラティは、ほとんどの小型熱帯魚と混泳をすることができます。
混泳できる熱帯魚の仲間は次の通りです。
- グッピーの仲間
- カラシンの仲間(ネオンテトラなど)
- コリドラスの仲間
- モーリーの仲間
- グラミーの仲間
- エビの仲間(ヤマトヌマエビ・ミナミヌマエビなど)
ホームセンターなどで売られている熱帯魚のうちほとんどはOKだと思ってよいでしょう。
ただし、数種類の例外がいます。
ミッキーマウスプラティと混泳できない熱帯魚
ミッキーマウスプラティと混泳できないのは、そもそも他の種類と混泳できない次のような熱帯魚です。
これらの熱帯魚を飼っている水槽にはミッキーマウスプラティを入れることができませんので、注意をしてください。
また、ミッキーマウスプラティが口に入ってしまうくらいの大型の魚との混泳はできません。
同じ大きさの熱帯魚と一緒に泳がせるようにしましょう。
他にも、初心者の方でも安心して飼える熱帯魚を知りたい方は≫こちら≪をお読みください。
混泳させる際の注意点
種類によっては、成長すると気性が荒くなったり、少しいじわるをしてしまう熱帯魚もいます。
これは、熱帯魚の数や水槽のレイアウトによっても異なりますし、どの熱帯魚にも言えることです。
できれば、水草や水槽用の素材を入れて隠れ家を作ってあげるとよいでしょう。
ミッキーマウスプラティの繁殖
ミッキーマウスプラティを含めたプラティの仲間は、繁殖をさせて稚魚を見ることができるます。
気付いたときに、小さい魚がいると嬉しい気持ちになります。繁殖させるためには、少しだけ気を付けることがありますので、解説します。
繁殖するための環境づくりは難しくない
繁殖させるためには、いくつかのコツがあります。
- 1日1回しっかりとエサをあげる。
- 水温を26度に保つ。
- 水質を中性~弱アルカリ性にする。
- オス・メスを3ペアくらい入れる。
- 稚魚が生まれたら親と離す。
1日1回しっかりとエサをあげる
繁殖をさせたい時は、通常の飼育よりも少しだけ多くエサをあげるといいです。
1日に1・2回すぐに食べきれるだけのエサをあげると、栄養もたっぷりになり、繁殖する可能性が高くなります。
ただ、その分水の汚れは多くなりますので、こまめに水を換える頻度を少し多くしてあげることで、水槽の状態もよくなります。
水温を26度に保つ
水温は26度程度に保ちましょう。こちらは通常のオートヒーターを使用してれば近い数値になりますので大丈夫です。
ただ、冬場は少し水温が下がります。繁殖するのは春から夏にかけてが活発になると思います。
水質を中性~弱アルカリ性にする
初心者の方に中性・アルカリ性などを適切にするというのは難しいように感じます。
しかし、基本的に通常の水道水を使用していれば中性に寄っていきますので、大丈夫です。
水草育成用の「ソイル」には水質を「弱酸性」に傾ける性質があります。
繁殖を目的とするなら、ソイルを使用しましょう。
オス・メスを3ペアぐらい入れてあげる
見た目でオス・メスがはっきりとわかるグッピーと違い、ミッキーマウスプラティはオス・メスの判断がしにくいです。
尻ビレの部分を見ると、オスのほうは棒状に変化しています。こちらを見るとオスとメスが何匹いるかわかります。
「オスとメスの選別はできません」というお店は多いです。
数匹買って、オスとメスの割合を見分けるのがよいでしょう。
稚魚は親と離してあげる
稚魚は親や他の熱帯魚に食べられてしまうことがあります。
そのため、大きくなるまでは稚魚が食べられないようにしてあげる必要があります。
- 水草などを入れて置き、稚魚が隠れる場所を作る。
- 稚魚が生まれそうになったら、親の魚を隔離する。
ライトが強くなくても育つ水草などを入れておくと、その隙間に稚魚が入り、親に食べられてしまうことが少なくなります。
人工的なものでも構わないので、隠れ家になるものを入れてあげましょう。
また、稚魚が生まれそうになったら専用のケースに隔離するのも有効です。親のお腹が大きくなったらこのようなケースに入れてあげます。
稚魚は生まれてすぐに親と離れることができるので、食べられる可能性がなくなります。
まとめ
まだ熱帯魚を飼ったことがない初心者の方でも、入門種としてミッキーマウスプラティを飼うことはおすすめします。
熱帯魚ははじめこそお金はかかりますが、用具をそろえてしまえばランニングコストはそこまで高くありません。
水槽をみてかわいらしく泳ぐミッキーマウスプラティをみんなで一緒に見ていただけたらと思います。