この記事はこんな方のための記事です。
- 水槽の下のスペースがなくフィルターが置けない
- 横置きできる、ろ過能力が高い外部フィルターが知りたい
外部フィルターはろ過能力がもっとも高いフィルターです。
外部フィルターを使用することで、水槽をきれいに管理している方も多いです。

しかし、フィルターの本体は大きく置き場所に困ってしまうという一面もあります。
収納スペースがない時には水槽の横における外部フィルターが欲しい方もいるでしょう。
そこでこの記事では、外部フィルターを使用して10年以上になる私が、横置きできるフィルターのメリット・デメリットやおすすめの商品を紹介していきます。
すぐにおすすめの商品を知りたい方は、目次をタップして読みとばしてください。
横置きできる外部フィルターのメリット・デメリット
外部フィルターには、横置きできるものとそうでないものがあります。
ここでは、どのような外部フィルターが横置きできるものなのか、また横置きできる外部フィルターのメリット・デメリットについてお伝えします。
これが分かると、商品選びを間違えることがありません。
横置きできない タイプ | 横置きできる タイプ | |
モーターの位置 | フィルター内部 もしくは付近 | 水槽内(水中ポンプ) |
水の循環方式 | 水位の高低差(サイフォンの原理)を利用 | ポンプで直接水を吸い上げる |
設置場所 | 水槽より低い位置に設置が必要 | 水槽の横や同じ高さに設置可能 |
メンテナンス性 | ホースが長く高低差を考慮する必要がある | ホースが短くメンテナンスが楽 |
メリット | ・水槽内がスッキリする ・吸水パイプに好きなものが付けられる | ・置き場所を選ばない ・呼び水をしなくてよい |
デメリット | ・ホースが長くなりメンテがやや面倒 ・水槽の下にしか置けない | ・吸水パイプをガラスパイプにできない。 ・水槽内のポンプが目立つ |
横置きできるフィルターとできないフィルターの違い
エーハイムのクラシックフィルターなど多くの外部フィルターは、フィルター内にモーターがあります。
これによってフィルターから水槽へ、水を送り出しています。


水槽からは、高低差を利用してフィルターに水が落ちていく仕組みになっています。
「サイフォンの原理」なんて言われるやつです。
そのため、高低差がないとフィルター内に水がうまく入らず、水がうまく循環しないことが多いです。
また、多くの外部フィルターがこの方法を使っているため、横置きできる外部フィルターは少ないのです。
一方、横置きできる外部フィルターは水槽内に水中ポンプを入れて、水を吸い込む方式になっています。

高低差を利用しなくてよいため横におけるのですが、デメリットもあります。
横置きできる外部フィルターのメリット

横置きできる外部フィルターのメリットは次の通りです。
- 場所を選ばずに置ける
- 呼び水をしなくてよい
- ホースが短くてメンテナンスが楽
何と言ってもメリットは、どの置き場所においてもしっかりとフィルターとしての役割を果たしてくれるのが大きいでしょう。
また、GEXのメガパワー2045はフィルターそのものを横向きにできるなど、自由度が高いです。

さらに、フィルター設置時やフィルター掃除後に行う必要がある呼び水をしなくてもよいので、メンテナンスしやすいという特徴もあります。
横置きできる外部フィルターのデメリット
横置きできて自由度が高い分、デメリットもあります。
- 水中ポンプが水槽内で目立つ
- 吸水パイプ側の自由度が低い
水槽内に水中ポンプを入れる必要があるため、吸水パイプが悪目立ちしてしまうことがあります。
きれいにレイアウトをしている水槽では、大きめのパイプがジャマになる場合があるのがデメリットといえるでしょう。
また、吸水パイプ側にはポンプがついているため、ガラスパイプなどは取り付けることができません。
このように、横置きできる外部フィルターの場合、レイアウトに制限ができてしまうということがいえます。
ただ、魚を飼うことが中心で、水槽のレイアウトは特に気にしない方や、水草などでうまく隠せる方には大きなデメリットにはならないかもしれません。
横置きできる外部フィルターおすすめ7選【比較表】
横置きできる外部フィルターを一覧にしました。
(右に行くにしたがって、対応する水槽サイズが大きくなっています。)
商品名 | ![]() GEX メガパワー 2045 | ![]() Oase フィルトスマート60 | ![]() テトラ バリューAXパワーフィルター VAX-30 | ![]() エーハイム アクアコンパクト 2004 | ![]() コトブキ工芸 パワーボックス SV240X | ![]() エーハイムアクアコンパクト2005 | ![]() GEX パワー 6090 |
メーカー | GEX | OASE | テトラ | エーハイム | コトブキ工芸 | エーハイム | GEX |
適合水槽 | 20~45cm | 30~45cm | 40cm以下 | 45cm以下 | 45㎝以下 | 45㎝以下 | 60~90cm |
値段 | 約3900円 | 約15000円 | 約6600円 | 約4800円 | 約5600円 | 約8000円 | 約12000円 |
水の流量 | 138L/h(50Hz) 168L/h(60Hz) | 150L/h(50Hz) 170L/h(60Hz) | 230L/h(50Hz) 288L/h(60Hz) | 300L/h(50Hz) 360L/h(60Hz) | 210L/h(50Hz) 240L/h(60Hz) | 300L/h(50Hz) 360L/h(60Hz) | 360L/h(50Hz) 420L/h(60Hz) |
ろ材容量 | 1.1L | 0.5L | 約1L | 0.8L | 1.5L | 1.5L | 5L |
ろ過能力 (流量×容量) | 151pt(50Hz) 184pt(60Hz) | 75pt(50Hz) 85pt(60Hz) | 230pt(50Hz) 288pt(60Hz) | 240pt(50Hz) 288pt(60Hz) | 315pt(50Hz) 360pt(60Hz) | 450pt(50Hz) 540pt60Hz) | 1800pt50Hz) 2100p60Hz) |
保証期間 | 淡水1年・海水6か月 | 記載なし | 1年 | 3年 | 淡水1年 海水6か月 | 3年 | 淡水1年 海水6か月 |
特徴 | 縦置き・横置き 向き自由 | 壁掛けok | 背の低い水槽でも使用可能 | 3年間の保証付き | 価格の割に ろ過容量多い | 3年間の保証付き | ろ過能力最大級 |
Amazon | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazon見る | Amazonで見る |
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GEX メガパワー 2045

「GEX メガパワー 2045 」を紹介します。
こちらは20~45㎝水槽対応のモデルです。
価格も3900円と、外部フィルターの中ではかなり安い設定になっています。
20㎝キューブや30㎝水槽をお持ちの方におすすめです。
また、水槽の横に置けるできるだけでなく、フィルターの向きも縦・横自由なのでかなり使い勝手がいいです。

小さめの水槽をお持ちの方で、さらに収納場所が少ない方にはおすすめの外部フィルターです。
「GEX メガパワー 2045」の主な口コミはこちらです。
- 横向きにも置けて、場所を選ばないのがいい
- 価格が安いくうれしい
- やや水流は弱い
価格の安さに満足している口コミが多く見られました。
水流はやや弱めとのことなので、メダカや金魚ベタなど水流を好まない魚を飼育している方にもおすすめです。
OASE フィルスマート60

「Oase フィルトスマート60」を紹介します。
OASE(オアゼ)は最近人気が高まっているメーカーで、アクアリストも注目しています。
最近では人気のため価格が高騰しています。
見た目がかなりスタイリッシュなので見た目にこだわる方にはおすすめです。
「OASE フィルスマート60」の口コミをまとめました。
- 本当に静かで寝室でも問題なし
- 水槽に掛けられるのがよい
- 上部の蓋が固いので開けるのが大変
フィルター音が静かで、音が気にならないという口コミが多く見られました。
この辺りが人気の秘密といえるでしょう。
ベッドの近くに水槽がある方にはおすすめです。
また、付属パーツを購入すれば水槽に掛けることができます。

一方「フタを開けるのが固くて大変」との口コミがありました。
それだけ堅牢で水漏れや音漏れなどもしない証拠でしょう。
見た目もスタイリッシュで、知人が家に来た時も、おしゃれな水槽を見せることができますね。
テトラ バリューAXパワーフィルター VAX-30

「テトラ バリューAXパワーフィルター VAX-30」を紹介します。
こちらは45㎝水槽まで対応している外部フィルターです。
横に置くタイプとしては、水に流量が多いので、水槽内をよく循環してくれます。
ろ材容量も1Lと多めのため、たくさんのろ材を入れることができます。
水の流量・ろ材容量・価格などを考えるとバランスの良い商品といえるでしょう。
「テトラ バリューAXパワーフィルター VAX-30」の口コミをまとめました。
- 値段も安くコスパがいい
- ホースが固く、取り扱いが難しい
- やや水流は弱め
値段の安さについての口コミが多く見られました。
初めて外部フィルターを使用する方にも手が出しやすい値段となっているところが嬉しいですね。
「ホースが固く取り扱いが難しい」という口コミもありました。

その場合は、お湯などにつけて柔らかくしてから使用するとよいでしょう。
エーハイム アクアコンパクト2004

「エーハイム アクアコンパクト 2004」を紹介します。
水槽の横に置き、シャワーパイプを水槽のフチに引っ掛けるタイプです。
上部にあるダイヤルで水の流量を調節できるので、水の流れが苦手な魚にも使用することができます。
最低でも水槽台から25センチの水位が必要なので、水位を下げるテラリウムには使用することができません。
また、フレームがある水槽には使用できないので注意をしてください。
「アクアコンパクト2004」の口コミをまとめました。
- コンパクトだけどろ過能力が高い
- 保証期間が長いので安心
- ホースの長さの調整がやや難しい
ろ過能力の高さで満足しているユーザーが多いことがわかりました。
初めに設置するときに、ホースの長さを合わせるのが少し難しいようです。
こちらをご覧になり、イメージをつかんでから設置してみてください。
また、保証期間が3年ともっとも長いのが、エーハイム特徴です。
安心して購入したいという方にはおすすめの商品になっています。
コトブキ工芸 パワーボックス SV240X

エーハイム アクアコンパクト2005を紹介します。
45㎝水槽まで対応の外部フィルターです。
5000円台という安さでろ過容量1.5Lなので、ろ材をたくさん入れたい方におすすめです。
水槽横にピッタリそろえておくことができるので、かなりコンパクトな見た目になります。

多かった口コミをまとめてみました。
- 水槽にピッタリくっつけておけるのでスタイリッシュ
- 吸盤が外れやすい
- ろ材ボックスがあるのでメンテナンスが楽
水槽内の吸盤が外れやすいという口コミがありました。
ホースに無理な力が加わってしまうと外れてしまうことが多いので、ホースの長さは余裕をもってつける必要はありそうです。
小型ながらろ材ボックスがあるため、ろ材を取り出しやすく洗いやすいですね。
エーハイム アクアコンパクト2005

エーハイムアクアコンパクト2005を紹介します。
先ほど紹介したアクアコンパクト2004のろ材容量は0.8Lですが、2005は1.5Lと約2倍の容量があります。
45㎝水槽であれば、やはりこれくらいのろ材を入れておきたいものです。
こちらもダイヤルで水量を調整することができるので、どの魚にも合わせて使用することができます。
設置には29㎝以上の水槽の高さが必要なので、30㎝キューブから45㎝水槽までの使用がいいでしょう。
主な口コミは次の通りです。
- ろ材がたくさん入るのでうれしい
- ホースがやや短め
- 水槽にはある程度の高さが必要
やはり、ろ材容量についてメリットを感じている方が多かったです。
ホースが少し短かったり、水槽の高さが29cm以上必要なので、初期の配置に苦労している方が多かったです。
30㎝キューブや45㎝水槽の高さは30㎝なので、かなりギリギリであることがよくわかります。
砂やソイルを薄く敷いている部分に設置するようにしてください。
【GEX】 メガパワー6090

60~90cm水槽まで対応できる大型の外部フィルターです。
今回紹介する中ではろ過能力はもっとも高いです。
60㎝以上の水槽をお持ちの方はこれ一択の外部フィルターです。
多かった口コミをまとめてみました。
- 思ったより音が静か
- 水中モーターはやはり大きくて目立つ・・・
水中モーターのため、ろ過能力の割に音が響かないという口コミが多く見られました。
「水中モーターが水槽の中で目立ってしまう」という口コミもありました。
こちらは、水草をモーターの前に植えるなどして、うまく隠していくとよいでしょう。
60~90cm外部フィルターの中では、価格もかなり安いので、買っておいて損はないでしょう。
こんな人にはこの外部フィルターがおすすめ!
ここまで紹介しましたが、まだ迷っている方もいらっしゃると思います。
そこで、もし熱帯魚水槽歴13年の私が今から横置きのフィルターを買うならと考えてみました。
- 30㎝水槽まで:GEX メガパワー 2045
45㎝~60cm水槽:GEXメガパワー 6090
私であれば、GEXのメガパワーシリーズを購入します。
理由は「価格の割にろ過能力が高い」からです。
また、GEX製品は外掛けフィルターや底面フィルターなど他の製品も充実しています。
外部フィルターと接続することもできるため、ろ過能力が足りなくなった時に追加できるのも嬉しいところです。
ということで、もし迷っている方がいらっしゃった場合は、メガパワーシリーズを検討してみてはいかがでしょうか。
商品名 | ![]() GEX メガパワー 2045 | ![]() Oase フィルトスマート60 | ![]() テトラ バリューAXパワーフィルター VAX-30 | ![]() エーハイム アクアコンパクト 2004 | ![]() コトブキ工芸 パワーボックス SV240X | ![]() エーハイムアクアコンパクト2005 | ![]() GEX パワー 6090 |
メーカー | GEX | OASE | テトラ | エーハイム | コトブキ工芸 | エーハイム | GEX |
適合水槽 | 20~45cm | 30~45cm | 40cm以下 | 45cm以下 | 45㎝以下 | 45㎝以下 | 60~90cm |
値段 | 約3900円 | 約15000円 | 約6600円 | 約4800円 | 約5600円 | 約8000円 | 約12000円 |
水の流量 | 138L/h(50Hz) 168L/h(60Hz) | 150L/h(50Hz) 170L/h(60Hz) | 230L/h(50Hz) 288L/h(60Hz) | 300L/h(50Hz) 360L/h(60Hz) | 210L/h(50Hz) 240L/h(60Hz) | 300L/h(50Hz) 360L/h(60Hz) | 360L/h(50Hz) 420L/h(60Hz) |
ろ材容量 | 1.1L | 0.5L | 約1L | 0.8L | 1.5L | 1.5L | 5L |
ろ過能力 (流量×容量) | 151pt(50Hz) 184pt(60Hz) | 75pt(50Hz) 85pt(60Hz) | 230pt(50Hz) 288pt(60Hz) | 240pt(50Hz) 288pt(60Hz) | 315pt(50Hz) 360pt(60Hz) | 450pt(50Hz) 540pt60Hz) | 1800pt50Hz) 2100p60Hz) |
保証期間 | 淡水1年・海水6か月 | 記載なし | 1年 | 3年 | 淡水1年 海水6か月 | 3年 | 淡水1年 海水6か月 |
特徴 | 縦置き・横置き 向き自由 | 壁掛けok | 背の低い水槽でも使用可能 | 3年間の保証付き | 価格の割に ろ過容量多い | 3年間の保証付き | ろ過能力最大級 |
Amazon | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazon見る | Amazonで見る |
楽天 | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る |
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横置きできる・できない外部フィルター よくある質問Q&A

横置きできない外部フィルターを横に置くとどうなるのですか?
水がうまく入らなくなってしまうので、空気がフィルター内に入ってしまいます。
「ガガガ」という異音も出ますし、モーター部分にも負担になりますのでおすすめしません。
実際にはメーカー推奨でない外部フィルターを、無理やり横置きで使用している方もいらっしゃいます。
「問題なく使えているよ」という方もいらっしゃるのですが、私はやはりおすすめできません。
水槽の横に起きたいのであれば、やはりそれに対応したフィルターを選ぶほうがよいでしょう。
横置きできないものは どれくらい高低差があればいいの?

各メーカーの説明書では「水面よりも低いところで使用してください」と記載されています。
ただ、私が使ってみた感覚だと最低でも20~30㎝くらい低いところがいいと思っています。
外部フィルター以外を使用するとしたらどのフィルターがいい?
外部フィルター以外であれば、底面フィルターや外掛けフィルターを使用するとよいでしょう。
どちらも場所を取らない割に、ろ過能力も低くないのでおすすめです。
こちらでくわしくまとめていますので、ぜひご覧ください。


まとめ

今回紹介した外部フィルターはどれも横置きできて、能力も高いものです。
外部フィルターにすることで、透明な水のきれいな水槽を作ることができますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、横置きできないものも含めてろ過能力最強の外部フィルターを紹介していますので、下記の記事もぜひご覧ください。


