この記事はこんな方のための記事です。
- 水槽をきれいにしても、2~3日ですぐ茶色く汚れてしまう
- 茶色い汚れを出ないようにする方法を知りたい
- 茶ゴケを防ぐためのバクテリア剤を知りたい
みなさんが悩んでいる茶色い汚れは「珪藻(けいそう)」といい、通称「茶ゴケ」と呼ばれています。
茶ゴケは、いくら掃除をして水替えをしてもすぐに収まることはありません。
なぜなら、「バクテリア不足」が主な原因だからです。
「バクテリア」は水をきれいにしてくれる微生物のことです。
熱帯魚水槽13年以上になるわたしも、初心者のころは茶ゴケに悩まされました。
しかし、今は対処法がわかっているので茶ゴケに悩まされることはありません。
この記事では茶ゴケの原因や、茶ゴケを抑えるための方法、今の水槽をきれいにする方法についてお伝えします。
この方法は熱帯魚を飼っている方だけでなく、金魚・メダカを飼っている方にも有効です。
これを読めば、もう茶ゴケに悩まされることがなくなりアクアリウムを楽しむことができるようになりますよ。
原因がわかれば、茶ゴケは出なくなり、水槽を見るのが楽しくなりますよ。
茶ゴケを防ぐためにバクテリアを増やす
「バクテリア」は水中やフィルター内にいる目に見えない小さい微生物のことです。
バクテリアは、水の中の汚れや有害な物質を分解してくれます。
茶ゴケが出ている状況では「バクテリア不足」が原因となっているので、バクテリアを増やすように対策をします。
具体的には次のようなことです。
- 水換えの頻度や量を少なめにする
- ろ材やフィルターを、能力の高いものに替える
- 一時的に市販のバクテリア材を入れる
水換えの頻度や量を少なめにする
水槽掃除では「水槽の水をすべてきれいな水道水に替えればいい」と思う方が多いのではないでしょうか。
一見きれいなように見えますが、水道水の中にバクテリアはいません。
水道水をたくさん入れるということは、水槽の中をバクテリアがいない水でいっぱいにするということです。
さらに水を交換すると、せっかく増えてきたバクテリアも外に出してしまうことになるので、逆効果になります。
水替えは少量ずつ行い、水槽内にバクテリアが増えるのを待ちましょう。
基本的には週に1回、水槽の3分の1の水を交換しましょう。
また、茶ゴケは水槽を立ち上げてから2か月程度は普通に出る可能性があります。
バクテリアが増えて完全に安定するまでには数か月単位の時間がかかります。
焦って水替えをしすぎないようにしましょう。
そんなに長い間待っていられないよ・・・
そのような時は市販のバクテリア剤を入れてもよいでしょう。
バクテリア剤は汚れを分解し、水質を安定させる役目を果たしてくれます。
バクテリア剤の中では、Amazonで最も評価が高いこちらをおすすめします。
外部フィルターを使用してろ過能力を上げる
2か月経っても茶ゴケがなくならない場合、フィルターの能力が低いことが原因だと考えられます。
フィルターやろ材が悪いと、バクテリアが住み着くことができず増えていきません。
茶ゴケに悩まされる方の多くが、このようなフィルターを使用しています。
これらのフィルターは安価なのがメリットですが、ろ過能力としては物足りないことがあります。
これらを使っていると、バクテリアを増やすことはできず、茶ゴケが消えるまでにかなりの時間がかかります。
フィルターを替えることでバクテリアが増え、茶ゴケが消える可能性はかなり高いです。
じゃあどんなフィルターを使えばいいの?
バクテリアが増えやすいフィルターは外部フィルターです。
熱帯魚だけでなく、金魚やメダカ水槽でも高い能力を発揮します。
・ろ材(バクテリアが定着するところ)をたくさん入れることができる。
・水の循環を高め、汚れを効果的に取ることができる。
外部フィルターであれば、バクテリアをしっかりと住み着かせることができ、茶ゴケに悩まされることはなくなります。
水槽の大きさに合わせて選んでくださいね。
一時的に市販のバクテリア剤を入れる
バクテリアが増えるまでに、バクテリア剤を入れることもあります。
市販のバクテリア剤は水に添加するだけで簡単ですし、値段もそこまで高くはありません。
立ち上げから2~3か月以内の水槽など、一時的な対処として、このようなバクテリア剤を入れるのも有効です。
ただし、これらはあくまで補助的に使用するものです。
根本的な解決には外部フィルターを使用することがもっとも有効です。
バクテリアを増やすにはエアレーションも効果的
バクテリアを増やすためには、エアレーションを行う必要があります。
エアレーションは機械を使って、水の中に空気を送り込むことです。
バクテリアは生き物なので酸素が必要です。
エアレーションを適切に行うことでバクテリアの繁殖を促し、短期間でバクテリアを増やしていくことができます。
水槽内に水草があるかどうかによって変わりますが、茶ゴケが多いのであれば常時エアレーションをしていても問題ありません。
水草の育成しているのであれば夜間のみエアレーションをしていくのがよいでしょう。
音が気になる方には、こちらの静音設計の商品がおすすめです。
「茶ゴケ抑制剤」という商品もある
「茶ゴケ抑制剤」という茶ゴケ専門の商品も発売されています。
藻類(コケなど)を専門で研究している小笠原海藻研究会では、
研究で30年以上も前から利用されている 茶ゴケ発生抑制剤をアクアリム用の商品にしました。
小笠原海藻研究会から引用
と書かれており、淡水・海水でも高い効果を発揮するとされています。
水草にも影響が出る可能性があるため、水草を入れていない金魚やメダカの水槽にはよいかもしれません。
外掛けフィルターを改造してろ過能力を上げる
外掛けフィルターを使用している方で、費用をかけたくないという方は「改造する」という方法もあります。
外掛けフィルターをそのまま使っているとなかなかバクテリアが増えませんが、改造することでろ過能力を向上させることができます。
外掛けフィルターのろ過能力を向上させるくわしい方法は【ろ過能力アップ】外掛けフィルターを改造して水槽をきれいに~おすすめろ材も紹介~をご覧ください。
茶ゴケを効果的に減らしていく方法
茶ゴケをそのままにしておくのは、やはり景観を損ねます。
水槽を管理すること自体が嫌になってしまうこともありますので、きれいにしておくことが大切です。
ここからは効果的に茶ゴケを取り除く方法についてお伝えします。
ヤマトヌマエビ・ミナミヌマエビを水槽に入れる
スポンジなどで水槽をきれいにすることはできます。
しかし時間もかかりますし、水槽の中に手を入れるのも面倒です。
そのような時には、コケを取ってくれる生き物を水槽の中に入れることをおすすめします。
コケ取りの生き物を入れるメリットは、掃除をしていない間も24時間水槽をきれいにしてくれるという点です。
特におすすめなのが、ヤマトヌマエビ・ミナミヌマエビです。
これらのエビは茶ゴケ以外にも緑色のコケや黒いコケなども食べてくれるオールマイティーな存在です。
きれいな水槽を管理している方は必ず入れています!
アマゾンなど通販で飼えば1匹当たりの値段を抑えて手に入れることができます。
45~60cm水槽であれば10匹~15匹もいればかなりきれいになります。
ガラス面はスクレーパーを使ってきれいにする
茶ゴケはガラス面にべったりとつくことが多いです。
これを歯ブラシやスポンジなどで取ろうと思うと、かなりの時間がかかります。
コケ取りの労力を少なくしたい方は、専用のスクレーパーがおすすめです。
掃除をするストレスもなくなりますし、時間も圧倒的に短くなります。
仕事終わりに2~3分程度スクレーパーを使えばガラス面はいつでもきれいな状態を保つことができます。
まとめ
ここまでをまとめます。
- 茶ゴケは立ち上げ時には出ることが普通。
- 2か月以上出ている場合はろ過フィルターやろ材を見直す。
- 一時的にバクテリアを入れるのもおすすめ。
- コケ対策にヤマトヌマエビを入れるときれいになる。
焦らずにコツコツと対応していくことが大切になりますので、今回お伝えしたことを実施していただければと思います。