この記事はこんな方のための記事です。
- 黒ひげゴケが出てきて困っている
- 早く除去する方法が知りたい
- 黒ひげゴケの予防策をしりたい
水槽をよく見ると、黒いフサフサしたコケが生えていることがあります。
流木や石、水草などいろいろなところに付き、時間が経つとどんどん増えていってしまいます。
初めて目にしたときには、何が原因かわからずどう対応してよいか困ってしまいます。

手でもなかなか取れないんですよね。
水草水槽歴13年の私の水槽にも、時々出ることがあります。
しかし、ある程度対策の仕方が分かってきたので困り果ててしまうことはなくなりました。


そこでこの記事では、黒ひげゴケへの対応の仕方についてお伝えします。


黒ひげゴケ(黒髭苔)とは
黒ひげゴケはよく見る緑や茶色のコケより少し厄介なコケです。
もしかすると「よく違いが分からない」という場合もあるかもしれません。
ここでは、黒ひげゴケの見た目や特徴、他のコケとの違いについてお伝えします。
黒ひげゴケの見た目と特徴


写真のように、黒っぽくてフサフサしたコケが黒ひげゴケです。
長さとしてはそれほど長くなく、1~2㎝くらいの短いコケが増えていきます。
しっかりと張り付いているので、スポンジなどで擦ってもすぐには取れないのが特徴です。
他のコケとのちがい




緑色や茶色のコケは、エビやオトシンクルスなど食べてくれる生体が多いです。
また、時間が経ってバクテリアが増えることでコケが自然と減っていく場合もあります。
しかし、黒ひげゴケの場合は自然に減っていくことはほぼありませんし、自然に食べてくれる生体も少ないです。
他のコケとは少し対策の仕方も異なってきますので、厄介なコケといえます。
黒ひげゴケが発生する原因
黒ひげゴケは、水槽を立ち上げてからある程度時間が経ってから発生することが多いです。
個人的には、水槽の汚れがどんどんと水槽内に溜まっていってある一定以上になると出てくるように感じています。
ここでは、具体的にどのような行動が黒ひげゴケの発生につながっているのかをお伝えします。
エサのあげすぎ


黒ひげゴケは水槽内の栄養が多すぎたり、リン酸が増えすぎたりすると出てくることが多いです。



「リン酸」は汚れでもあり、水草の栄養にもなります。
水が汚れる原因として一番多いのが、エサのあげすぎです。
エサをあげすぎると油分も水槽内に溶けだしますし、魚のフンも増えていきます。
エサは1~2日に1回、30秒で食べきれるくらいの量に調整するのがおすすめです。
私の水槽でも、エサをセーブしているときはコケは出づらいですが、多くすると一気に出始めます。
ちなみに私は水が汚れにくいこちらのエサを使用しています。


水草がうまく育っていない
黒ひげゴケが出ない水槽は、しっかりと水草が育っていることが多いです。
私の水槽でも、トリミングして水草の調子が下がった時などにも黒ひげゴケは発生しやすいです。



水草と黒ひげゴケって関係あるの?
水草は、生長するときに黒ひげゴケの原因となるリン酸を吸収し使用してくれます。
そのため、水草がよく育っているリン酸が余ってしまうことがありません。
黒ひげゴケを予防したいのであれば、水草の調子を上げていくことも大切です。
硬度の高さ


黒ひげゴケは硬度が高い水で育ちやすいといわれています。
私が住んでいる千葉県の水槽水は、全国的に見てもかなり硬度が高いです。
そのため、黒ひげゴケは出やすいと思っています。
各地域の硬度については別サイト様の【全国の硬度ランキング】をご覧ください。


黒ひげゴケを除去する方法
ここからは、黒ひげゴケをきれいに除去する方法についてお伝えします。
除去する方法は大きく次の4つです。
- 木酢液をかけて消す
- 黒ひげゴケを食べる生体を入れる
- 物理的に擦って落とす
- 煮沸して落とす
もっともおすすめなのは「木酢液をかけて生体に食べてもらう方法」です。
木酢液をかけて消す


木酢液は、木炭を作る時に出る液体で害虫駆除や土壌改善などに使われるものです。
これをつけると黒ひげゴケが弱っていきます。
私はいつもこの方法で黒ひげゴケをきれいにしています。
ここからは手順をお伝えします。


取り出せるものは取り出していきます。
取り出せないものについては、後程やり方をお伝えします。




黒ひげがあるところにたっぷりと木酢液を塗っていきます。
絵具用のブラシだと塗りやすいのですが、今回はなかったので歯ブラシで塗っていきました。


木酢液を塗った後は、30分程度置いたほうが効果があります。
臭いが結構きついので、ベランダなどの屋外に置いておくことをおすすめします。


水道水で木酢液を洗い流したら、水槽に入れて元に戻します。
木酢液は強い酸性なので、洗い流さないで大量に入れるのはあまりよくないです。


その日のうちには効果があまり見えませんが、数日経つと白っぽく色が抜けてきます。


そのまま放置しても、ある程度少なくなっていくこともありますが、効果的なのは木酢液をかけた後にコケ取りの生体を入れることです。
そのままでは黒ひげゴケを食べてくれませんが、弱って柔らかくなったものはヤマトヌマエビが食べてくれます。


こちらが、木酢液をかけた直後と、ヤマトヌマエビが食べた後の様子の比較です。




〇で囲った部分は木酢液を塗ったところです。1週間程度で流木がキレイになりました。



水槽から取り出せないものはどうするの?
水槽から取り出せないものは2つの方法があります。
- 水位を下げて、水から出た部分に塗る
- 水中でスポイトで木酢液を吹き付ける
水を少し抜いて水位が下げられるのであれば、水から出た部分に直接塗って5分程度放置すれば大丈夫です。
水槽の下のほうに黒ひげゴケがある場合は、この後お伝えする「スポイトで吹き付ける方法」がよいでしょう。
木酢液をスポイトで吹きかけて消す
先ほどは、流木を水槽から取り出して木酢液を直接塗っていきました。
しかし、レイアウトによっては水槽から取り出せないものもあります。
そういったものは、スポイトで木酢液を拭きかけて弱らせる方法もあります。
手順としては、次の通りです。
- フィルターをOFFにする
- スポイトで木酢液を吹きかける
- 5分程度待つ
- 換水する
- フィルターをONにする
水の中なので、木酢液は薄まってしまいます。
さらにフィルターをONのまま行ってしまうと木酢液が流れてしまい効き目が薄くなってしまいました。
そのため、できるだけ黒ひげゴケの近くに木酢液がとどまっているように作業をしていきましょう。
また、水質が酸性になりすぎないように終わったら水槽の1/4~1/3の水を替えてあげるのがよいと思います。



どれくらいの量を吹きかければいいの?



私はいつも60㎝水槽で10~15mlくらいです。
それ以上入れても大丈夫だと思いますが、魚の為に少しずつ行うようにしています。
ただこちらの方法は、ブラシで直接塗るよりは少し効果が薄いように感じるため、できれば直接塗ってあげるとよいでしょう。
黒ひげゴケを食べる生体を入れる
黒ひげゴケを食べる生体(魚やエビ)は少ないのですが、次の生き物は今まで食べている姿を見たことがあります。
ただ、ヤマトヌマエビの場合はそのままでは食べてくれないことが多いので「木酢液をかけて消す」と併用していくことが大切です。
サイアミーズフライングフォックス


サイアミーズフライングフォックスは、黒ひげゴケを食べる魚としては有名で、コケ取り能力も高いです。
同じく黒ひげゴケを食べるシルバーフライングフォックスよりも体が小さめなので、45㎝水槽までの小型水槽には向いていると思います。
とはいえ最大10㎝以上になるので、水槽の中で目立ってしまうというデメリットはあります。
通常のエサに慣れてしまうと黒ひげゴケを食べなくなってしまう個体もいるので、1~2匹程度入れて様子を見るのがよいでしょう。
シルバーフライングフォックス
シルバーフライングフォックスは、サイアミーズフライングフォックスよりも黒ひげゴケをよく食べる魚です。
私も現在はシルバーフライングフォックスを水槽に入れていますが、石や流木などについてコケをもぐもぐと食べる姿をよく見ます。
しかし、他の魚を追いかけたりするなど縄張り意識も高い行動もよく見ますので注意が必要です。
サイアミーズフライングフォックスよりも大きくなりますので、60㎝以上の水槽に2匹程度など、少なめに入れるとよいでしょう。
ヤマトヌマエビ


やはり水槽のコケ取りといえば「ヤマトヌマエビ」です。
私の水槽でも60㎝水槽で15匹以上はいつでも入っています。
黒ひげゴケに限らず、緑や茶色のコケも食べてくれる万能のコケ取り生体です。
先ほどもお伝えしましたが、黒ひげゴケを食べるようにするには木酢液などで弱らせる必要があるので注意が必要です。
ガラス面以外のコケをほぼ食べてくれるので、水槽に入れておいて損はないおすすめのコケ取り生体といえます。
物理的に擦って落とす
黒ひげゴケを除去するために、物理的にゴシゴシと擦って落とす方法もあります。
擦りづらい部分もありますが、水槽から取り出して力を入れて擦れるものであれば、この方法もおすすめです。
歯ブラシなどの柔らかいブラシでは落ちませんので、私はステンレスのブラシなど金属製のものを使用しています。


流木の細い部分などは折れてしまう可能性があるので、取りやすいところだけでも擦るとよいと思います。
流木を煮沸して落とす


黒ひげゴケは流木に熱湯をかけたり、煮沸したりして弱らせることもできます。
大量の流木や石に付いた黒ひげゴケをやっつけるためにはおすすめの方法です。
鍋で煮る場合には、大きめの鍋が必要になりますし、熱湯をかける場合にも数回やる必要がありますので注意してやってみてください。
オキシドールやクエン酸は効果が薄い


私はオキシドールやクエン酸でやってみたこともありますが、個人的には効果が薄いと思っています。



オキシドールは藍藻などには効果があるんですけどね・・・
やはり強い酸性の「木酢液」で行ったほうが圧倒的な効果がありますので、木酢液を使った方法で弱らせることをおすすめします。
メリットとしては、木酢液よりも臭いがなくて部屋に臭いが充満しないことでしょうか・・・。
ハイターも効果はあるがおすすめしない


ハイターは強いアルカリ性なので、黒ひげゴケを弱らせることもできます。
しかし、個人的にはおすすめしません。
理由としては流木や石の色が変化してしまう可能性があるからです。
また、流木では浸みこんでしまい水槽内に持ち込んでしまう恐れがあるためです。
ハイターに浸けるのであれば、水槽をリセットする時など、長期間ハイターの成分を抜くことができる時の方がよいでしょう。
黒ひげゴケを予防するために
一度出てしまった黒ひげゴケを出ないようにするのは難しいです。
ただ、出る頻度を減らしていくことはできますので、気を付けるポイントをお伝えします。
プロホースなどを使って底の汚れを取り出す
まずは、換水の時に気を付けることです。換水の時には水槽の水だけではなく、底に溜まっている汚れも一緒に吸い出すようにしましょう。
ソイルや砂利の中にはフンやエサの食べ残し、水草のカスなどが混ざっています。
そのため、そのような汚れを取り出すことで黒ひげゴケの発生を抑えることができます。



おすすめは定番のプロホースです。


GEXのプロホースは、ちょうどよい水の流れを作り出し、ソイルや砂利の中の汚れだけを吸い出す構造になっています。
筒の部分が透明になっているので、汚れが吸い出されていく様子が分かり気持ちいいのでおすすめす。
CO2や液肥を添加して水草の調子を上げる


水草の調子を上げることで、黒ひげゴケの原因となるリン酸を消費することができます。
そのためにはCO2をしっかりと添加して、水草が育ちやすい環境を作ることが大切です。
私の水槽でも、CO2が切れているとすぐにコケが増えてくるのでよくわかります。
逆にCO2の量を増やして光合成がしっかり行われているときは、コケの量も減っていきます。



水草の調子を上げるには液肥も必要です。
水草は「カリウム・リン酸・窒素」の栄養素をバランスよく吸収して育ちます。
この中で特に不足しやすいのは「カリウム」です。
カリウムが不足してくると、水草はリン酸も吸収できず調子も落としていきます。
そのため、液肥でカリウムを添加してあげることで、黒ひげゴケの原因となるリン酸も吸収しやすくなります。
液肥はいろいろあって難しいのですが、こちらはコケの発生を抑えつつカリウムが中心になった液肥なので初心者の方にも使いやすいと思います。
CO2を添加していない方は、こちらの記事で【おすすめのCO2添加方法】を紹介していますので、ぜひご覧ください。


ろ過フィルタ―をサイズアップする
ろ過フィルターの能力が低いと、当然水槽の中も汚れやすくなってきます。
そのため、ろ過能力の高いフィルターに替えたり、もう1回り大きめのフィルターにサイズアップしたりすることも黒ひげゴケには有効です。
私も以前は60㎝水槽で「エーハイム2213」という外部フィルターを使用していました。
しかし現在は60~90㎝用の「エーハイム2215」というフィルターにサイズアップしました。


サイズアップしてからはコケが生えにくくなりましたし、水槽内の循環もよくなりました。
ろ過能力が高さは正義なので、ここは費用をかけてもよいところだと考えています。


まとめ
ここまでをまとめます。
- 黒ひげゴケは、水槽内のリン酸など栄養が増えることで出てくる
- 除去するには木酢液+ヤマトヌマエビがおすすめ
- 水槽内の汚れを吸い出していくことが大切
- CO2や液肥で水草の調子を上げていくことも黒ひげゴケの予防になる
今ある黒ひげゴケは木酢液+ヤマトヌマエビで消すのが個人的にはおすすめです。
どちらも価格が高いものではありませんし、ヤマトヌマエビはずっと水槽内のコケを食べてくれるので入れておいて損はないでしょう。
また、【水草の調子を上げていく育て方】はこちらの記事でも解説していますのでぜひご覧ください。











コメント
コメント一覧 (4件)
[…] 【黒ひげゴケ】水槽内に現れる黒いコケを消すための方法を解説!~木酢液も有効に使おう!~ […]
[…] 【黒ひげゴケ】水槽内に現れる黒いコケを消すための方法を解説!~木酢液も有効に使おう!~ 水槽を管理していると、流木に黒くて固いコケ(黒ひげゴケ)が発生することがあります […]
[…] い、食べやすく処理しないといけません。詳しくはこちらをご覧ください。 ≫すぐに黒ひげゴケを消す方法≪60cm水槽であれば、15匹~20匹程度入れておくとコケの量が目に見 […]
[…] 水槽を管理していると、流木に黒くて固いコケ(黒ひげゴケ)が発生することがあります。 気付いたら急に発生するので、水槽を始… […]