水草育成

【水草水槽】初めてCo2を添加するときのおすすめの方法ついて解説!~発酵式やミドボンなども紹介~

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この記事はこんな方のための記事です。

  • 水草水槽に初めてCo2を添加してみたい。
  • Co2の添加方法や必要な器具について詳しく知りたい
  • Co2添加にかかる費用を知りたい。


キレイな水草を育成するのに必要なCo2(二酸化炭素)。

初めて水槽にセットする方には少しハードルが高く感じるかもしれません。

購入時や継続して使用していくための費用を考えると「そこまで本当に必要か?」と思う人も多いでしょう。

水草水槽を育成して12年以上になる私も、始めは「Co2なんて自分には難しいのでは?」などと考えていました。

しかし実際にはCo2を入れてみると、思ったよりも簡単で、水草育成がより簡単になることもわかりました。

そこで、この記事ではCo2の添加を始めてみたい初心者の方に向けて、Co2を添加するメリットや、添加の方法などについて詳しく解説します。

この記事を読めば、自分に合ったCo2添加の方法がわかりますよ。

水草水槽にCo2を添加するメリット

水草水槽において、Co2を添加することのメリットはたくさんあります。具体的には次の通りです。

  • 育てられる水草の種類が増える
  • 水草の成長が速くなる
  • 水槽がきれいになる

育てられる水草の種類が増える

水草の中には、Co2がなくても育つものもあります。しかし、それらの水草はほんの一部です。

さらに、多くの人が目にして美しいと感じるレイアウト水槽には、Co2がなくては育たない水草が多く使われています。

美しい水草水槽をご家庭で作るとなるとCo2を入れることが前提となります。

特に、次のような水草はCo2なしで育てることはほぼ無理だと考えたほうがよいでしょう。

逆に考えれば、Co2を入れることでこれらの美しい水草を育てることができるのですから、入れない手はありません。

ただし、Co2をいくら添加してもライトが悪いと水草は育ちません。

ライトの選び方やおすすめのライトはこちらからご覧ください。

60cm水槽用おすすめライト5選】 【45㎝水槽用おすすめライト5選

水草の成長が速くなる

CO2を添加することで、水草が育ちやすくなります。

水草を育成していると「速く育たないかな」とヤキモキすることがあります。Co2を添加しているのと添加していないのでは、成長速度は大きく異なります。

熱帯魚通販で最大手のチャームさんの比較でもわかる通り、Co2を添加するかしないかではかなりの差があることがわかります。

このように、水草が早く育ってくれると嬉しいものです。さらに、水草がよく育つことでさらなるメリットがあります。

水槽がきれいになる

続いてのメリットは水草が育つことで「水がきれいになる」ということです。

水草が育つのはわかったけれど「水がきれいになる」何の関係があるの?

と思う方もいると思います。

水草には、水をきれいにする浄化作用があります。水草の成長が促されることで浄化作用が強くなり、水がきれいになるのです。

また、水草が育つときには水中の養分をたくさん使用します。

養分は余ってしまうとコケになるため、養分を使い切ってくれると、コケが生えにくくなります。

透き通った水とコケがついていない水槽というだけで、水槽を眺める時間が楽しくなるのは間違いありません。

では、実際にはどのようにしてCo2を添加していくのでしょうか。

Co2を添加する4つの方法

Co2を水槽に添加する方法は大きく分けて4つあります。

  • CO2ボンベ式(小型ボンベ・大型のミドボン)
  • 発酵式
  • 化学反応式
  • 簡易ボンベ式

Co2ボンベ式(小型・大型のミドボン)

最も一般的で多くのアクアリストが使用している方法です。Co2が液化されたものが入ったボンベを使用し、そこから少量ずつ添加していきます。

Co2の添加量を細かく調整できることや、気温などに左右されず安定して添加をし続けることができます。

他の方式と比べ、初期費用が多くかかるのがデメリットですが、60㎝以上の水草水槽を管理するのであれば、最もおすすめの方法です。

ボンベはショップなどに売られている小型のものと、大型のボンベ(通称ミドボン)があります。

Co2小型ボンベ

熱帯魚ショップや通販、ホームセンターのペットコーナーなどでも売られている小型ボンベを使用します。

添加量にもよりますが、約1か月程度で中身がなくなり、交換することになります。

通販で購入すると1本あたり約500円程度かかります。

大型ボンベ(通称ミドボン)

小型のボンベは1か月に一回程度交換しなくてはならず、さらに1本あたりの単価が高くなりがちです。

そこで、大量に購入をして費用を安くしようというアクアリストが使用しているのが大型ボンベ(通称ミドボン)です。

緑の大型ボンベを使用し、そこから少量ずつ水槽に添加していく方法です。

1度購入してしまえば、1年以上交換をしなくてよいことが多いです。

さらに、Co2の費用のみで考えると10分の1程度の費用になります。ランニングコストで考えると最も安いです。

  • 小型ボンベ:月500円程度
  • 大型ボンベ:月50円程度


ミドボンを販売しているところは少ないです。水草水槽を中心に販売を行っている販売店などに問い合わせをしてみましょう。

発酵式 Co2添加セット

Amazonから引用

容器に酵母と水など必要な材料を入れ、Co2が発生するようにしたものです。そこからチューブとディフューザーをつなげ、添加していくシステムになっています。

発酵式は、コストが安く済むことが一番の特徴です。できるだけ費用を安く抑えたい方や、小型水槽をお持ちの方にはおすすめです。

ただし、発酵式ならではの管理の難しさもあります。

  • 気温によって添加量が変わってしまう
  • 時間の管理はできない

気温の変化によってCo2の発生量が変わってしまいます。気温が高いときは多く、低いときは少なめになります。

また、常にCo2が発生していますので、添加が必要ない夜間でも水槽内に添加されてしまいます。

その場合は、エアレーションを行い酸欠にならないようにしてあげることが必要です。

化学反応式 Co2添加セット

Amazonから引用

化学反応式は、重曹やクエン酸、水などを混ぜ合わせてCo2を発生させる方法です。

発酵式と似ているように感じますが、こちらはしっかりとしたステンレスボトルに入っているため、Co2の添加を抑えておくことができます。

ボンベ式と同じように時間や量を管理することができます。

化学反応式のメリットはなんと言ってもランニングコストの安さです。

器具を買うために初めの費用はかかりますが、それさえ買ってしまえば後は安く済ませることができます。

重曹やクエン酸などは100均でも売っていますし、大量に購入しておけば月200円程度で済ませることもできます。

Clsceaのこちらのセットは、時間管理するための「電磁弁」もついているため、かなりお得です。

簡易ボンベ式 Co2添加セット

簡易ボンベ式は、二酸化炭素が入ったボンベを手動で押し、添加していく方法です。

こちらは、ランニングコストがかなり高くなりますし、時間を管理することもできませんので、あまりおすすめしない方法です。

「試しにCo2を添加してみたい」という方には1回くらいはいいかもしれませんが、結局は他の方法を行うことになりますので、他の方法を検討をしてみてください。

Co2を添加する時間はしっかり管理する

水草水槽を育成する際には、Co2を添加する時間をしっかりと管理していくことが必要です。

なぜなら、水草がCo2を必要とするのは光合成をしている時だけだからです。

照明がついている8~10時間程度のみ添加をし、夜間にはCo2添加をやめるようにしましょう。

夜間に大量のCO2を添加すると、魚やエビなどに影響を及ぼしてしまうことも考えられます。

どうやってその時間だけに添加するの?

電磁弁を利用する

時間で管理するためには「電磁弁」と「タイマー」を使用します。

「電磁弁」は電気が通った時だけCo2を通すことができるものです。

それと「タイマー」を組み合わせることで、決まった時間だけにCo2を添加するということが可能になります。

もしくは「タイマー」の代わりにスマートプラグを使用することがよいでしょう。」スマートプラグはスマホで時間を管理できるのでおすすめです。

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Co2の添加量は水草の量によって調整する

Co2の添加量はどれくらいがいいのか、それは水草の量や水槽の大きさによって異なります。

水草が少ない水槽や小さい水槽であれば1秒に1滴、もしくは2秒に1滴くらいでもいいでしょう。

しかし、60㎝以上、特に90㎝や120㎝水槽であれば1秒に2滴もしくは1秒に3滴ということもあります。

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手軽に始められるのは「発酵式」

とりあえず、コストをかけずに試してみたいという方には「発酵式」で試してみるのがよいでしょう。

水草の育成の違いなどが感じられるはずです。

ただし、時間と量の管理ができないので、長期的に使っていく場合には「ボンベ式」や「化学反応式」に買い替えることになる可能性が高いです。

長期間使用するなら「ボンベ式」「化学反応式」

しっかりとレイアウトされた水草水槽を作りたい方には「ボンベ式」「化学反応式」をおすすめします。

私も発酵式を使用していましたが、現在はボンベで添加をしています。

時間や量の管理は一度してしまえばあとは放っておくことができるので、日常の管理の時間が短くて済みます。

化学反応式を使用しているアクアリストも多いので、どちらもおすすめです。

まとめ 初心者こそCo2の添加をしよう

Co2の添加はハードルが高いように感じます。しかし、初心者こそCo2を添加するべきです。

Co2を添加しないで水草を育てることのほうが難易度が高いです。

私はCo2なしで水草を育てようとして、何回も失敗をしました。そう考えると、始めからCo2添加セットを購入してたほうが安くすんでいたと思います。

みなさんにもそのような失敗をしていただきたくないので、Co2の添加をおすすめします。

きっと、きれいな水草に癒される時間ができますよ。