熱帯魚育成

水槽のバクテリア確認方法|初心者でもできる簡単チェックポイント!

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この記事はこんな方のための記事です。

  • 水槽にどれくらいバクテリアがいるのか知りたい
  • バクテリアを増やしてきれいな水槽にしたい
  • バクテリアの量を確認する具体的な手順を知りたい

バクテリアはきれいな水槽を管理するために必要不可欠な存在です。

バクテリアがいない水槽は、水が臭かったり白く濁ったり、コケが生えやすくなったりします。

しかし、目に見えないバクテリアはしっかりと増えているのか、少ないのかということがわかりづらいです。

経験が増えてくると、水槽を見るだけである程度はわかってきますが、初心者の方にはわかりづらいと思います。

もちろん経験者でも分かりづらいときもあります。

そこでこの記事では、バクテリアが水槽内でに増えているのかどうかを確認する方法をお伝えします。

この記事を読めば、ご自分の水槽の状態をしっかりと把握することができるようになります。

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なぜバクテリアを確認することが大切なのか

そもそも、なぜバクテリアの量を確認することが大切なのでしょうか。

それは、次の3つだと考えます。

  • 魚を安全に入れられる状態かを知るため。
  • フィルターが自分の水槽にあっているかを判断するため
  • 水替えの量を調整するため

順番にお伝えします。

魚を安全に入れられる状態か知るため

バクテリアが増えており有害な物質が分解される状態であれば、水槽に魚を入れることができます。

水槽に水を入れてから1週間~10日程度で魚を入れることができるといわれているものの「本当に大丈夫かな」と心配になる方も多いでしょう。

特に、高価な魚を購入したときには、初めて入れるときにはヒヤヒヤすると思います。

その時に、しっかりとバクテリアが増えていることが分かれば、安心して魚を入れることができますし、魚が死んでしまうリスクも減らすことができます。

フィルターやろ材が自分の水槽に合っているかを判断できるため

通常、ろ過フィルターを回し続けていると、バクテリアがどんどん住み着いていき、水も透明できれいになってきます。

しかし、フィルターの能力が水槽に合っていない場合は、バクテリアがある一定のところから増えていきません。

フィルターが合っていないのに、ずっと使い続けていてもなかなか水槽の状態はよくなっていきません。

そのため、バクテリアの量を確認してフィルターの能力を確かめることも大切なことです。

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水替えの量を調整するため

バクテリアが増えていないときに多くの水を交換してしまうと、さらにバクテリアを外に出して減らしてしまうことになります。

汚れは吸いだしつつも、水替えを少量に抑えてバクテリアを増やしていかなければいけないときもあります。

水替えの量は、水槽の状態を見て調整しなければなりませんが、状態を把握するのはなかなか難しいです。

そこで、検査キットなどを使用して水槽の状態を確認することも必要になってきます。

水槽のバクテリアを確認する方法

水槽のバクテリアを確認することの重要性をお伝えしてきました。

ここからは、実際にどうやってバクテリアを確認するかをお伝えします。

水槽の臭いで簡易的にチェックする

一番簡単なのは、水面に鼻を近づけて臭いをチェックすることです。

その時に、次のような臭いがしたら、バクテリア不足の可能性が高いです。

  • ドブのような臭い
  • 生ぐさい臭い
  • ザリガニのような臭い
  • ツーンとする臭い
  • カビのような臭い

バクテリアが少ない場合は、アンモニアのツーンとするような臭いやザリガニのような生臭い臭いがします。

また、シノアバクテリア(藍藻)などは、なんとなくカビのような臭いがするので、少しでも「臭いな」と思ったら状態はあまりよくないでしょう。

臭いが臭い場合は、バクテリアが足りていないんだなと思って下さい。

試験紙でアンモニア・亜硝酸を測定する

目に見えて一番わかりやすいのは、アンモニアと亜硝酸を試験紙や試験薬でチェックすることです。

バクテリアはアンモニアを分解して、亜硝酸にします。また別のバクテリアが亜硝酸を硝酸塩へと分解します。

アンモニアを分解して亜硝酸にするバクテリアを「アンモニア酸化バクテリア(アンモニア硝化菌)ニトロソモナス属」、亜硝酸から硝酸に分解するバクテリアを「亜硝酸酸化バクテリア(亜硝酸硝化菌)ニトロバクター属」といいます。

こんな感じのイメージです。

アンモニアが残っていれば、ニトロソモナスが少なく、亜硝酸が多ければニトロバクターが少ないということになります。

名前までは覚えなくてもいいので、それぞれを分解するバクテリアがいると思っていただければと思います。

つまり、バクテリアが少ない水槽はアンモニアと亜硝酸が分解しきれずに残ってしまうことになります。

これが、臭いなどの原因になっています。

バクテリアがしっかりと住み着いている水槽では、アンモニアと亜硝酸は検出されないくらいに分解されています。

そのため、この2つを測定してみて、検出されなければバクテリアがしっかりと働いているということになります。

ただし、立ち上げてすぐの水道水に近い状態では、アンモニアも亜硝酸も当然ですが検出されません。

数日たって調べてみるとよいでしょう。

おすすめの試験紙

アンモニアと亜硝酸を別々に試薬で検査することもできますが、まずは一度にいくつかの項目を測定できる試験紙をおすすめします。

こちらはアンモニア・亜硝酸だけでなく、塩素やPHなども検査できるセットとなっています。

1秒で検査できるので簡単ですし、スマホで撮影すると水槽の状態や改善点をすぐに教えてくれるので、初心者の方でも使いやすい試験紙になっています。


私も、ずっとこちらのシリーズを使用しています。

水槽でバクテリアを増やす方法

試験紙でアンモニアや亜硝酸が検出された場合や、臭いがきつい場合にはバクテリアが少ない状態であるといえます。

もし、そうなった場合にはどのようにバクテリアを増やしていけばよいのでしょうか。

ここでは、バクテリアを増やすための方法についてお伝えしていきます。

ろ過フィルターを充実させる

まずは、バクテリアの住み家になるろ過フィルターやろ材の見直しを行っていきましょう。

基本的には、ろ材がたくさんあって、水の循環がよいフィルターほどバクテリアは増えやすいです。

個人的には、ろ過能力が高いと思うのは「外部フィルター」と「底面フィルター」です。

外部フィルターは、たくさんのろ材を入れることができるフィルターですし、水の流量も多く循環もいいです。

はっきりいって外部フィルター以上のフィルターはないと思っていますし、どの魚でも飼うことができるくらいろ過能力が高いです。

また、底面フィルターも優秀なフィルターです。

水槽の底に敷いた砂利やソイルなどに水が通っていくため、砂利やソイルの中にバクテリアがたくさん住み着くことができます。

できればモーターで水を循環させるタイプのほうが、バクテリアは増えやすいと考えています。

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ろ材を見直す

「フィルターを買い飼えるのはちょっと・・・」という方は、ろ材のほうを見直していきましょう。

ろ材は、目に見えるごみをとるろ材と、バクテリアを増やすためのろ材に分けることができます。

バクテリアが住み着きやすいのは、リングろ材や、ボールろ材、キャビティろ材などたくさんあります。

現在、スポンジなどだけになっているのであれば、このようなバクテリアを増やすろ材を入れてみるだけで、効果は現れてきます。

個人的には、狭いところでも入れられるボールろ材の「サブストラットプロ」がおすすめです。

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エアレーションで水槽内の酸素を増やす

バクテリアも生き物なので、酸素が多いほうが活発になります。

そのため、エアレーションを常時行うことでバクテリアも増えやすくなっていきます。

エアーポンプを使ってブクブクと酸素を送り込んだり、フィルターからの水流で水面を泡立たせるなどして、常に空気が水槽内に入るようにしていくとよいでしょう。

水草水槽でCO2を添加している場合は、添加している時間はエアレーションをせずに、夜間だけエアレーションをしておくとよいでしょう。

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フィルターのメンテナンスを行う

フィルターが目詰まりをして水量が落ちてくると、バクテリアの増え方も遅くなってしまいます。

また、バクテリアと水が触れにくくなるため水もきれいになりません。まずは、フィルター内をきれいにして、水がしっかりと通るようにすることが大切です。

この時に、あまりにも強く洗いすぎてしまうとバクテリアも一緒に落ちてしまうので、やさしくすすぐ程度でよいでしょう。

ウールマットなどは捨ててしまってもよいですが、バクテリアが住み着いたろ材はやさしく洗うようにしてください。

なお、この時に水槽内の飼育水を使用してください。水道水を使用すると、カルキによってバクテリアが死滅してしまいますので気を付けてください。

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バクテリア剤を活用するのも有効

バクテリアが少ない場合は、バクテリア材を補助的に使用するのも有効です。

ただし、バクテリア剤は効果が目に見えてわかるものはありません。

そのため「バクテリア剤を使っても意味がない」といわれることもあります。

私は、立ち上げ初期などのまだバクテリアが少ない時に補助として使用することはよいと思っています。

バクテリアが増えるまでには数週間から数か月かかりますので、そこまでの期間を補うものとして考えるのはよいでしょう。

まとめ:バクテリアを確認して増やすことが大切

ここまでをまとめます。

  • バクテリアはアンモニアと亜硝酸の数値である程度わかる
  • 臭いを嗅いで判断することもできる
  • 臭いが消えない時はろ過フィルターやろ材を見直すとよい
  • おすすめは外部フィルターや底面フィルター
  • バクテリア剤を補助で入れるのもよい

水槽を立ち上げてから1か月以内であれば、バクテリアが増えていないのは当然です。

その場合は、バクテリア剤などを補助的に使うのもよいでしょう。

しかし、数か月たっても水が臭かったりするのであれば、バクテリアの量が少なすぎます。

その場合はフィルターやろ材の見直しをしていきましょう。

おすすめは外部フィルターか底面フィルターです。

小型のものもありますので、参考にしてみてください。

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