この記事はこんな方のための記事です。
- 吸着系ソイルと栄養系ソイルの違いを知りたい
- 初心者におすすめの吸着系ソイルを知りたい
- 水草育成に向いている吸着系ソイルを知りたい
「吸着系ソイル」は、水槽内の水質を安定させるために多くのアクアリストに使われています。
一方で、水草育成用に用いられる栄養価の高いソイルは「栄養系ソイル」と呼ばれています。
初心者の方はどちらを使えばよいのか、そもそも一緒に使ってはいけないのか、迷ってしまうこと多いです。
熱帯魚・水草水槽歴12年になる私も、以前はどちらが何なのかわからずに使用していたためうまく水草を育てられないことがありました。
現在は、それぞれの特徴を生かしながらソイルを使用できるようになってきました。
そこでこの記事では、初心者の方に向けて吸着系ソイルと栄養系ソイルの違い、おすすめの吸着系のソイルやその使い方について詳しく解説していきます。
これを読めば吸着系ソイルのよさがわかり、安定して魚や水草の育成ができるようになります。
吸着系ソイルと栄養系ソイルのちがい
吸着系ソイルを使用するメリット・デメリット
吸着系ソイルと使用するメリットは次の通りです。
- 水質浄化: 水中の有害物質(アンモニアや亜硝酸)を吸着して水質を安定させる
- コケが出にくい:栄養分が少ないため、コケが出ることが少なくなる
- 透明な水質: 水の透明度を保ちやすく、美しい水槽を維持できる
吸着系のよさは水の汚れを吸着して、水質を安定させる機能が大きいことです。
そのため、水の臭いや濁りを抑えてくれるはたらきをしてくれます。
また、栄養分が少なくコケが出にくいため、初心者にもおすすめできるソイルといえます。
一方デメリットは次の通りです。
- 水草育成のための栄養が不足する場合がある
- 一定期間がすぎると吸着能力が低下する
栄養系に比べ、吸着系は含まれている栄養分が少ないです。
そのため、たくさんの水草を育てようとすると新たに肥料を追加しなくてはいけない時があります。
また、水質改善の効果も一定期間すると切れてしまうため、定期的に交換をする必要があります。
ただ、これはどのソイルにも言えることです。
栄養系ソイルを使用するメリット・デメリット
一方、栄養系ソイルを使用するメリットは次の通りです。
- 水草育成に必要な栄養分が含まれてる
- 長期間の水草育成に向いている
栄養系ソイルはその名の通り、水草育成に必要な栄養分が豊富に含まれています。
そのため、たくさんの水草を植えた本格的な水槽に向いており、また長期間のレイアウト維持を行うことができます。
栄養系ソイルを使用するデメリットは次の通りです。
- 栄養分を使い切れずコケになりやすい
栄養系ソイルの難しさは、コケが増えてしまうことです。
うまく回っている水槽は、ソイルの栄養分を水草が使い切ってコケがほぼ出ない状態になります。
しかし、水草育成がうまくいかない場合や立ち上げ時には、栄養分を使い切れずにコケになることが多いです。
特に水草育成になれていない初心者の方には、あまりにも栄養分が高いソイルを扱うには少し難しいでしょう。
私も栄養系ソイルをたっぷりと使いすぎてコケまみれになってしまったことがあります。
吸着系・栄養系のどちらを使用すればよいのか
では、初心者の方はどちらのソイルを使用したらよいのでしょうか。
本格的な水草育成をする場合は、基本的に栄養系を使用するべきだと考えます。
熱帯魚やエビ、メダカなど、生体がメインで水草をほんの少しだけ入れたいという方には吸着系をおすすめします。
吸着系ソイルでは水草は育たないのか
吸着系ソイルで水草を育てたいという方もいらっしゃると思います。
もちろん、現在は吸着系の中でも水草育成に向いているものもあります。
ただ、吸着系ソイルだけで長期維持をするのは難しいかもしれません。
水草をしっかり育てたいのであれば、栄養系ソイルを入れるか、吸着系の中に肥料を追加していくことが必要です。
吸着系ソイルと栄養系ソイルを混ぜて使用してもよい?
基本的には、混ぜて使用してもよいです。
私は栄養系ソイルを8割くらい敷き詰め、その上にパウダー状の吸着系ソイルを使用しています。
そのため、割合としては栄養系8割、吸着系2割くらいで水草を立ち上げています。
同じ水槽にどちらかだけを使用しなくてはいけないということはありませんので、いいとこどりをしてみるのもよいと思います。
もし、本格的な水草育成をするのであれば、7~8割程度栄養系のソイルがあると育ちやすいと思います。
コケが出にくい水草水槽の立ち上げ方は「水草水槽に必要なものや手順について解説!初心者でも簡単なミスト式とは」
おすすめの吸着系ソイル
ここでは、おすすめする5種類の吸着系ソイルについて紹介します。
私は吸着系のソイルの性能はそこまで大きくは変わらず優秀だと思っています。
そのため、ソイルの色の好みや、価格から選ぶくらいでちょうどいいです。
今回は、1Lあたりの値段が安いものから順番に紹介していますので、参考にしてみてください。
なお、メーカー名は公式サイトのリンクになっていますので、ご覧ください。
名称 | コントロソイル 10L | カスタムソイル ブラウン 8kg | ドクターソイル 8kg | ベストバイオサンド 6L | プラチナソイル スーパーパウダー ブラウン 8L |
メーカー (公式サイト) | マーフィード | ニッソー | 寿工芸 | GEX | JUN |
1Lあたりの値段 | 205円 | 233円 | 387円 | 399円 | 404円 |
特徴 | ・粒が大きめで、底面フィルター向き ・最安値 | ・流木などから出るアクをきれいに吸着除去。 | ・特殊製法で超多孔質。 ・驚異のろ過能力を実現。 | ブラックタイプのソイル。魚のフンや食べ残しなどを分解 | 粒が小さめのパウダータイプ |
Amazon評価 | 4.0 | 4.6 | 4.4 | 4.2 | 4.5 |
Amazon | アマゾンで見る | アマゾンで見る | アマゾンで見る | アマゾンで見る | アマゾンで見る |
楽天 | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る |
コントロソイル (マーフィード)
コントロソイルは、阿蘇の火山灰から作られたソイルで、水をきれいにして、弱酸性に保つ力があります。
セットしたときから交換するまで、水の黄ばみを取り除き、シュリンプの育成に適した環境を作ることができます。
黒と茶色の2色があり、3つの粒のサイズから選べます。
大きめの粒は底面フィルターにも使いやすいです。
国内外のアクアリストに人気があり、いろいろな水槽サイズに対応する使用量ガイドもあります。
カスタムソイル ブラウン (ニッソー)
コントロソイルは、水草にとって理想的な弱酸性の水質を保ち、流木から出る汚れも吸着して水をきれいにします。
特殊な製法で作られているため、粒が潰れにくく、水草の根が張りやすい水質にしてくれます。
また、多孔質な粒の形状は、良いバクテリアが住みやすく、ろ過効果が高いです。
さらに、ミネラルを放出して魚の健康をサポートし、水質を安定させます。
コントロソイルは、水草や魚にとって理想的な環境を簡単に作ることができる、初心者にもおすすめのソイルです。
ドクターソイル(コトブキ工芸)
ドクターソイルは、水槽の水をきれいにする高機能な底床用土です。
観賞魚やシュリンプの飼育・繁殖、水草の育成に最適です。
このソイルは、水質を安定させ、ミネラルを配合し、流木から出る色素も吸着します。
有害物質を吸着し、優れたろ過作用も持っています。特殊製法により超多孔質で、驚異的なろ過能力を実現しています。
大量の水換えや水質調整の手間を省き、熱帯魚やシュリンプの飼育にも最適な環境を作ります。
ベストバイオサンド(GEX)
フンや残餌等の有機物を分解するバチルス属のバクテリアを配合。
また、有機物を分解する時に必要な『酵素』を吸着しやすい『天然黒ボク土』を採用。
すばやく水を立ち上げ、長期間きれいな状態を維持します。
プラチナソイル スーパーパウダー ブラウン(JUN)
ブラック超極細パウダーソイルは、弱酸性の環境を作るために最適なソイルです。
国産の天然黒土を100%使用しており、水草やビーシュリンプの飼育におすすめです。
このソイルは、蒸留水での測定でpH6.0から5.14の範囲で、長期間安定した軟水環境を維持します。
また、流木から出る色素やコケの原因となるリン酸などを天然の力で吸着し、水を透明で美しく保ちます。
水槽内の水質を良好に保つので、初心者でも簡単にきれいな飼育水を実現できます。
おすすめの吸着系ソイル
私は、キューバパールグラスやショートヘアーグラスなどの水草を植えています。
そのため、水草が抜けにくいように粒の細かいソイルを使用しています。
私のおすすめは「プラチナソイル スーパーパウダー ブラウン」です。
吸着系ソイルの交換時期について
砂利であれば、何回も洗って再利用することができます。
しかし、ソイルにはおよその使用期限があります。
使用の仕方にもよりますが、およそ1年程度を目安に交換するのがよいでしょう。
1年以上使用していると、粒が潰れて通水性が悪くなったり、効果がなくなって水質が悪くなったりします。
基本的には、水槽をリセットして新たにレイアウトを作るのがよいでしょう。
まとめ
ここまでをまとめます。
- 生体メインには吸着系ソイルメインがおすすめ。
- 本格水草水槽は栄養系ソイルを中心に。
- どれも優秀なので、ソイルの色や粒の大きさで選ぶとよい
吸着系ソイルは水質を安定させてくれる使いやすいソイルです。
熱帯魚・メダカ・エビなどの生体をメインにしたい方や、ほんの少しだけ水草を植えたい方には吸着系ソイルはおすすめです。
本格的な水草水槽には、8割くらいは栄養系ソイル・2割くらいを吸着系ソイルにするのがおすすめです。
参考になればうれしいです。ではまたお会いしましょう。
名称 | コントロソイル 10L | カスタムソイル ブラウン 8kg | ドクターソイル 8kg | ベストバイオサンド 6L | プラチナソイル スーパーパウダー ブラウン 8L |
メーカー (公式サイト) | マーフィード | ニッソー | 寿工芸 | GEX | JUN |
1Lあたりの値段 | 205円 | 233円 | 387円 | 399円 | 404円 |
特徴 | ・粒が大きめで、底面フィルター向き ・最安値 | ・流木などから出るアクをきれいに吸着除去。 | ・特殊製法で超多孔質。 ・驚異のろ過能力を実現。 | ブラックタイプのソイル。魚のフンや食べ残しなどを分解 | 粒が小さめのパウダータイプ |
Amazon評価 | 4.0 | 4.6 | 4.4 | 4.2 | 4.5 |
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