トラブル・コケ対策

もう困らない!カワコザラガイの効果的な駆除と増やさないための予防法について解説!

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この記事はこんな方のための記事です。

  • カワコザラガイが増えてしまって気持ち悪い
  • 一刻も早く駆除できる方法が知りたい
  • 貝が再発しない予防法を知りたい

アクアリウムをしていて困ることの1つがスネール(貝)対策です。

スネールの中でもカワコザラガイは発生しやすく、どんどん増えてしまうため悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

見ていてあまり気持ちいいものではないですよね・・・

私も初心者のころはカワコザラガイが増えてしまって、どうしたらよいかわからずに悩んだことがあります。

現在では、駆除の方法や予防法がある程度分かってきたため、カワコザラガイに困ることはなくなってきました。

そこでこの記事では、カワコザラガイを駆除する方法や予防法についてくわしくお伝えします。

この記事を読めば、スネールがいないきれいな水槽を保つことができるようになります。

カワコザラガイとは?正体と特徴

水槽に小さい生き物が繁殖してしまい、困ってしまうことがあります。

まずは、それがどのような生き物なのかをしっかりと確認してみるとよいでしょう。

ここでは、カワコザラガイの見た目やサイズ、特徴についてお伝えします。

見た目やサイズ

カワコザラガイは、3~5㎜程度で、半透明や白色の楕円形をしています。

水槽のガラス面や流木、葉の表面などにくっついていることが多いです。

砂利やソイルの中にいることもあるので、顔を近づけてみると肉眼でもよくわかると思います。

動きとしてはゆっくりで、少しずつ場所を移動し、エサの食べ残しやコケなどを食べます。

よくいる他の害虫

水槽の害虫としては、他にもいろいろいます。よくご覧になり、カワコザラガイなのかを確かめるとよいと思います。

他の害虫なのであれば、対処の仕方が変わる場合もあります。

すべての画像はないのですが、水槽の害虫には下記のようなものがいます。

名称大きさ特徴
サカマキガイ
1cmほど・殻が薄く半透明
・殻が左巻きで触角がない
モノアラガイ

2~3cmほど・殻が薄く口が大きくフタがない
ヒラマキガイ
7〜8mmほど・殻は扁平で丸い形状
・色は半透明~茶色っぽい
カワコザラガイ
2~3mmほど・殻が平べったく楕円形
ミズゲジ
1〜3cmほど・細長い虫・繁殖しやすい
プラナリア
5〜15mmほど・三角形っぽくて
丸い耳のような突起
ヒドラ
3〜10mmほど・白、透明、緑っぽい
・細長い体に触手が5〜10本

なぜカワコザラガイは増えやすいのか

カワコザラガイは、雌雄同体なので1個体で繁殖することができます。

放置すると爆発的に増えてしまいますので、早いうちに駆除しないと大変なことになります。

また、体が小さいためどこにでも入り込んでしまいます。

フィルター内部や砂利の中など、他の生体に攻撃されないところで増えてしまうため、厄介です。

フィルターも定期的に掃除をして確かめてみましょう。

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カワコザラガイが増えやすい水槽とは?

まず、なぜカワコザラガイが水槽内に入り込み、増えてしまうのかを考えていきましょう。

これが分かれば、今後カワコザラガイを水槽内に持ち込んでしまうことはなくなりますので、安心してアクアリウムを楽しむことができます。

まず水草や流木に付着して持ち込まれる

一番多いのは、水草や流木などを購入して水槽に入れるとき入ってしまうことです。

特に、水槽の状態が悪いお店の場合は、ほかの害虫や藍藻など水槽にとってよくないものがついていることが多いです。

購入する前に、そのお店の水槽の状態をよく見て購入するとよいでしょう。

近くにいい店舗がない場合は、専門の通販サイトで購入をするのもよいでしょう。

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また、水草を入れる前には薬剤を使用し、貝や農薬などを持ち込まないようにすることも大切です。

具体的な方法は後ほど説明します。

増えやすい水槽とそうでない水槽の違い

カワコザラガイが水槽内に入っても、増えやすいとそうではない水槽があります。

増えやすい水槽は次の通りです。

  • エサの食べ残しが多い
  • 底床が汚れている
  • 中性~アルカリ性の水槽

私も経験があるのですが、カワコザラガイが増えているときにはこのような水槽でした。

エサやフンが底床(砂利やソイル)に溜まってしまい、汚くっているときに特にカワコザラガイは増えやすいです。

また、私の場合は水草水槽なのですが、CO2の添加量が弱く中性やアルカリ性に近づいているときに、多く目にします。

逆に、しっかりとCO2を添加していると自然に減っていき、見なくなることが多いです。

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カワコザラガイの駆除方法

では、実際にカワコザラガイがすでに水槽内で増えてしまった場合の駆除方法についてお伝えしていきます。

駆除または数を減らしていく方法は次の4つです。

  • 手作業でつぶして駆除する
  • 生体に食べてもらう
  • 薬剤を使用する
  • CO2を多めに添加する

それでは解説していきます。

手作業で取り除く(スクレーパーや指で)

まずは、単純に見えるカワコザラガイを手やピンセット、スクレーパーなどでつぶしていくことです。

ガラス面についているカワコザラガイは、簡単につぶすことができます。

ピンセットやスクレーパーなどで力を入れるとやりやすいと思います。

潰れたカワコザラガイは、水と一緒に吸い出すか、ヤマトヌマエビなどの生体に食べさせるとよいでしょう。

この方法は簡単ですが、駆除に時間がかかるのがデメリットです。

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生体による駆除

貝を食べる生体を入れることで駆除することもできます。

しかし、私の実感ではそこまで劇的に減るという感じではありません。ただ、増えるのを防ぐ、もしくは増え方を緩やかにするという効果はあるように感じます。

貝を食べる生体として有名なのは次の通りです。

アベニーパファー

小型フグの仲間であるアベニーパファーは貝を食べる生体です。

見た目もかわいく、飼っていて楽しい魚なのですが気が強く、他の魚と混泳しづらい点が難点といえます。

トーマシー

トーマシーは、比較的温和な魚で、今回紹介するの中ではおすすめできる魚です。

また、水温や水質も難しくないので、もしすでに魚がいる水槽に入れるのであればトーマシーがおすすめです。

1~2匹だけでも結構食べてくれるので、入れてみることをおすすめします。

店舗では売っていないことが多いため、専門の通販サイトで買うと安心です。

バジスバジス

最大6cm前後の小型であり、小型水槽でも飼育可能な魚です。

肉食性傾向が強く、アカムシやブラインシュリンプなどを好んで食べます。そのため、スネールなども食べてくれることが多いです。

「スネールイーター」とも呼ばれるくらいなので、カワコザラガイも比較的よく食べます。

小さいエビなども食べてしまうことがあるため、ミナミヌマエビなど小型のエビがいる場合は注意が必要です。

バジスバジスは、あまり出回っていないので購入は少し難しいかもしれません。

チェリーバルブ

チェリーバルブは丈夫で鮮やかな見た目、適応力が高く、初心者にも飼いやすい小型熱帯魚。

スネールなどの小さい生き物もついばむ性質があります。

他の魚に比べると、ややスネールの駆除率は低いように感じます。

ただ、混泳させやすい魚ですし見た目もキレイなので入れてみるのもおすすめです。

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薬剤を使った駆除

有名な薬剤としては「スネールバスター」があります。

スネールバスターは、水槽に入れることでカワコザラガイを数日間動けなくさせることで、餓死させたり、増殖するのを防いだりすることができます。

その間に、生体に食べてもらえばさらに数は減っていきますし、完全に駆除することも可能です。

リセットをしたり、水草や流木を取り出したりしなくていいので、もっとも簡単で効果的な方法といえます。

しかし、エビなどにも影響を与えてしまうため、もしエビがいる水槽の場合はエビを隔離しておくことが大切です。

CO2を多めに添加する

カワコザラガイは中性~アルカリ性の硬水を好みます。

私も実際にカワコザラガイが増えたタイミングでphを測ったら中性よりの水質になっていました。

その後、CO2の添加を増やして弱酸性寄りを意識して管理したところ、カワコザラガイは減っていきました。

これは、カワコザラガイの粘膜や貝殻が弱酸性に弱く溶けだしてしまうことが原因のようです。

すでにCO2を添加している水槽では、少しだけ添加量を増やしてみることをおすすめします。

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水槽をリセットして駆除する場合(手順と注意点)

もうどうしても増殖を止められないという場合には、リセットすることも1つの手です。

リセットする場合には、フィルターもしっかりと水洗い・消毒をするなど、どこにも残さないようにしなければなりません。

水草を再利用する場合には、「水草その前に」を使用して完全に駆除したり、砂利などの場合はハイターを使用したり、熱湯消毒したりするなどして、隙間に残さないように意識することが大切です。

薬剤を使うのが手っ取り早い

ここまでいくつかの駆除方法をお伝えしてきましたが、やはり簡単なのは専用の薬剤を使用することです。

スネール駆除を目的として作られた薬剤の効果は抜群ですし、手では取り切れないところまで効果が発揮されます。

エビや他の貝がいる場合のみ、使用できませんがバケツなどで隔離するなどして薬剤を使用するのがもっとも簡単な方法でしょう。

「スネールバスター」や「アズー (AZOO) 貝除去液」を使用するとよいでしょう。

カワコザラガイの再発防止

カワコザラガイを駆除しても、再び水槽に持ち込んでしまうと増殖してしまいます。

ここでは、二度とカワコザラガイを持ち込まない方法についてお伝えします。

水草購入時の駆除の仕方

カワコザラガイを持ち込んでしまう可能性が高いのは、水草を購入した時です。

そのため、水草を購入した時にしっかりとカワコザラガイを駆除する必要があります。

有名ですが、やはりおすすめなのは「水草その前に」に浸けることです。

バケツに水を入れ「水草その前に」を溶かします。

そこに、購入した水草を10分間浸けます。

これにより、水草に付いているスネールの貝や粘膜が溶け、駆除することができます。

10分より長くつけると水草にダメージがあり、枯れてしまうこともありますので注意してください。

最後に、水草を水ですすぎ、薬剤を洗い落としてから水槽に入れます。

これだけでカワコザラガイを持ち込む可能性はかなり低くなります。

水草購入時は必ず行うようにしてください。

底床を清潔に保つ

水槽の砂利やソイルなどをきれいに保つことで、カワコザラガイが増えるのを防ぐことができます。

砂利の場合は、プロホースなどを使用して砂利の中のゴミを吸い出すようにしましょう。

水草を植えているソイルは難しいですが、数か月に1度ソイルを部分的に入れ替えるとよいでしょう。

水草にとっても生長しやすくなりますし、清潔さも保つことができます。

エサのやりすぎに注意

カワコザラガイはエサの食べ残しなどを食べて増えてしまいます。

そのため、エサを適度に抑えて水槽をきれいに保つことも大切です。

2~3日に1回位でも魚は死んでしまうことはありません。1回に30秒で食べ終わる少量を上げて、エサの食べ残りがないようにしましょう。

水槽を清潔に保つと、カワコザラガイが爆増することは少ないです。

また、水が汚れにくいエサにすることも有効なので、試してみてください。

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まとめ

ここまでをまとめます。

  • 駆除するには、薬剤がおすすめ
  • カワコザラガイを食べる生体を入れることもよい
  • 水草購入時は「水草その前に」で駆除を

すでにカワコザラガイが増えてしまっているのであれば、すぐに対策をしたほうがよいでしょう。

あまりにも増えすぎてしまうとリセットしなくてはならないからです。

一番効果的なのは、スネールバスターを使用することです。

カワコザラガイがいなくなってまたキレイな水槽に戻るのは嬉しいことですので、素早く対処することをおすすめします。