この記事はこんな方のための記事です。
- たくさんの種類があって、どのヒーターを選べばよいかわからない
- 45cm水槽用のおすすめのヒーターを知りたい
- しっかり比較してからヒーターを購入したい
熱帯魚の飼育にヒーターは欠かせません。
しかし、各メーカーのヒーターは形も価格も違い、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いです。
熱帯魚水槽歴13年になる私も、以前はどのヒーターを選べばよいかわからず悩みました。

そこで、今回は45㎝水槽を管理する方のために、ヒーターの選び方やおすすめのヒーターについて解説していきます。
この記事を読めば、無駄な出費をしないで、失敗なくヒーターを選ぶことができますよ。
まずは結論からお伝えします!
特にこだわりがなければ、もっとも価格が安く評価が高い「テトラ (Tetra) ミニヒーター 100W」をおすすめします。
私も長年オートヒーターを愛用していますが特に困ることもないですし、コスパもよいので初心者の方にもおすすめです。
それではここからはヒーターの選び方についてお伝えしていきます。
すぐに商品の比較をご覧になりたい方は「45cm水槽おすすめヒーター」へお進みください。
水槽用のヒーターは3タイプある

一言で「ヒーター」といっても、実は3タイプの種類があります。
- オートヒーター(温度固定タイプ)
- サーモスタット+ヒーター(分離型タイプ)
- サーモスタット・ヒーター(一体型タイプ)
「サーモスタット」というのは温度を検知する機械のことです。

サーモスタットが付いているタイプは、自分で好きな温度に設定することができます。
「オートヒーター」は商品ごとに設定温度が決まっていて、その温度になるように水を温めてくれます。
熱帯魚用は基本的に26度設定です。
もう少しくわしく説明します。
オートヒーター(温度固定タイプ)

オートヒーターは一定の温度に保ってくれる一番シンプルなヒーターです。
温度を感知するサーモスタットは内蔵されています。
オートヒーターを使用するメリット・デメリットは次の通りです。
メリット
①スッキリとして見た目
②比較的安く購入できる
デメリット
①温度の調節はできない
サーモスタットや温度調節のダイヤルがないため、水槽回りのごちゃごちゃとした印象がなくなります。
また、比較的安いものが多いので価格を重視する方にはこちらがおすすめです。
ただ、決まった温度になってしまうので、細かい調整をしたい方には向いていません。
特にこだわりがなければ、オートヒータをおすすめします。
サーモスタット+ヒーター(分離型タイプ)

サーモスタットとは、温度を感知する機械のことです。
サーモスタットが「温度が低い」と判断したら、ヒーターが温まり、水が一定の温度まで上がるというものです。
サーモスタット・ヒーター(分離タイプ)を購入・使用するメリットとデメリットは次の通りです。
メリット
①温度調節ができる
②壊れたときに、片方だけ買い直せる
③長期間使用すると経済的
デメリット
①初期費用がかかる
このタイプは、15~30℃の幅で自分で温度を設定することができます。
温度を調整することなんてあるの?
と思う方もいると思います。温度調整する場面は次の通りです。
・白点病など、魚の病気を治す時
・水草に合った温度にしたい時
魚が病気にかかってしまったとき、水温を30℃程度まで上げることで治療をする場合があります。
また、水草の中には細かい温度調整をしたほうがよいものもあります。
水草に合わせて温度を変えたい方はこちらをおすすめします。

また、ヒーターが壊れてしまった場合に「交換用ヒーター」だけを安価で購入することができるのも、分離型のメリットです。
サーモスタット・ヒーター(一体型タイプ)

サーモスタット・ヒーター(一体型)はサーモスタットとヒーターがくっついた状態で売られているものです。
価格も「オートヒーター」と「分離タイプ」の中間のくらいです。
一体型を購入・使用するメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
①温度調節ができる
②分離タイプよりも初期費用がかからない
デメリット
①片方が壊れた場合、一緒に買い替えないといけない
「試しに温度調節をしてみたい」という方におすすめです。
ここからは、ヒーターの「ワット数」について説明します。
すぐにおすすめのヒーターを知りたい方は「45㎝用おすすめヒーター」に進んでください。
45cm水槽に合ったワット数を選ぶ

続いて、水槽に合ったワット数についてです。
一般的な45㎝規格水槽はおよそ30L程度の水が入ります。
ワット数で考えると、45㎝水槽では100~120Wのものが適しています。

水量で書いてある場合は「40L以下」のように30Lも含まれるような標記のものを購入してください。
ワット数が小さいヒーターを買ってはいけないの?

ワット数が大きいものは値段が高く、買うのをためらってしまう場合があります。
「できることならワット数が小さい安いもので代用できないか」と考える方もいると思います。
小さくて安いヒーターでも別にいいんじゃないの?
それは、おすすめできません。なぜならランニングコスト(電気代)が高くなるからです。

ワット数の低いヒーターでは水が温まり切らず、常に電源がONになった状態になってしまいます。
そのため適正なヒーターを買わないと、電気代がかさんでしまいます。
電力会社のHPでも記載がありますので、ご覧ください。
大きめの水槽を小さなヒーターで温めると、なかなか水温が上がりません。
結果的に、ヒーターの消費電力が大きくなって電気代が上がってしまいます。
LOOP でんき公式サイトより引用
45㎝スリム・ハイタイプは水量が違うので注意

45㎝水槽といっても、通常の水槽とは大きさが異なる場合があります。
その場合は、その水量に合わせたものを購入してください。
大きさ | 水量 | |
45㎝規格水槽 | 幅45×奥行24×高さ30 | 約30L |
45㎝スリム水槽 | 幅45×奥行20×高さ22 | 約18L |
45㎝キューブ水槽 | 幅45×奥行45×高さ45 | 約85L |
45㎝水槽用おすすめヒーター【3タイプ別】

ここからは45㎝水槽用のおすすめヒーターを紹介します。
ヒーターは3タイプありますので、タイプごとにメーカーの比較、おすすめ商品の紹介をしていきます。
オートヒーター(温度固定タイプ)

オートヒーターは、水槽に入れるだけで自動で温度を管理していくれる商品です。
温度を調節しないのであれば、オートヒーターを選ぶことをおすすめします。
名称 | ![]() | GEX AQUA HEATER スタンディ 120![]() | エヴァリス プリセットオートヒーター AR 100W![]() |
メーカー | テトラ (Tetra) | GEX | エヴァリス |
設定温度 | 26℃ | 26℃ | 26℃ |
保証期間 | 1年 | 1年 (ユーザー登録で2年) | 1年 |
値段 | 1400円 | 2200円 | 2100円 |
Amazon順位 | 1位 | 4位 | 73位 |
特徴 | ・発熱がわかるランプ ・カバー付き ・安全装置付き | ・2年保障 ・2段階のW安全装置付き(空焚き後も再使用可) ・発熱がわかるランプ | ・国内製造 ・カバー付き ・安全装置付き |
Amazon | アマゾンで見る | アマゾンで見る | |
楽天 | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る |
テトラ ミニヒーター100w

オートヒーターのおすすめ1つ目は「テトラ (Tetra) ミニヒーター 100W」です。
今回比較した商品の中でもっとも価格が安いです。
Amazonでの売り上げも1位になっており、多くのアクアリストが使用していることがわかります。
コスパ重視の方はこちらがおすすめです。
ジェックス スタンディ120

オートヒーターのおすすめ2つ目は「GEX AQUA HEATER スタンディ 120」です。
まず、GEXは保証期間が2年ともっとも長いです(※ユーザー登録が必要)
ヒーターは消耗品なので、ある日突然温まらなくなってしまうこともあります。
2年間も無料で交換・修理をしてくれるのはありがたいです。
また、1度空気中に出して空焚きしてしまっても再度利用可能な「うっかり防止機能」も付いています。

他のヒーターは、空焚きしたらもう使えません。
たった1度の失敗で数千円を捨てることになるのは痛いです。
特に初心者のころはやりがちなミスなので、この機能はおすすめです。
エヴァリス プリセットオートヒーター AR100W

「エヴァリス プリセットオートヒーター AR 100W」は国内メーカーエヴァリスのオートヒーターです。
口コミでは「しっかりと26度になりました!」という温度の正確性を評価する声が多いです。
国内メーカーならではの品質管理でアクアリストからの信頼感があります。
サーモスタット・ヒーター分離型タイプ

このタイプは、細かな温度調整ができることと、ヒーターが壊れた時に交換用ヒーターだけを購入すればよいというメリットがあります。
名称 | ![]() | 寿工芸 セーフティヒートセットSP110W ![]() | エヴァリス サーモスタット 300-RD![]() |
メーカー | GEX | コトブキ | エヴァリス |
サーモスタットだけ の値段 | 2000円 | 3200円 | 4100円 |
ヒーターだけの値段 | 2000円 | 2600円 | 1700円 |
合計の値段 | 4000円 | 5800円 | 5800円 |
パックで購入した時の 値段 | 3900円 | 5100円 | なし (サーモとヒーターを別に買う必要あり) |
設定温度 | 15~35℃ | 19~31℃ | 15~35℃ |
特徴 | ・2年保障 ・2段階のW安全装置付き(空焚き後も再使用可) | ・保証期間1年(海水6か月) | ・安心の国内生産 ・保証期間1年 ・交換用ヒーターがやや安い |
Amazon | アマゾンで見る | アマゾンで見る | アマゾンで見る(サーモスタット) |
楽天 | 楽天で見る | 楽天で見る(サーモスタット) |
GEX AQUA HEATER セーフカバーナビパック 120 サーモスタット+ヒーター

価格や保証期間・設定温度等を考えても「GEX AQUA HEATER セーフカバーナビパック 120W」をおすすめします。
サーモスタットの値段とヒーターを別で買ったとしても、パックで買ったとしてもお得です。
店舗では置いていないところも多いので、チャームやアマゾンなど通販で購入するほうが確実です。
サーモスタット・ヒーター(一体型)

サーモスタット・ヒーター(一体型)でおすすめできるものを紹介します。
名称 | テトラ ミニヒーター コントロール 100W ![]() | ![]() | エヴァリス オートヒーター ダイヤルブリッジ R100AF2![]() |
メーカー | テトラ | GEX | エヴァリス |
設定できる 温度 | 15~35℃ | 15~35℃ | 22~31℃ |
値段 | 2200円 | 3700円 | 5300円 |
保証期間 | 1年 | 2年保証 | 1年 |
特徴 | ・最安値 | ・2段階のW安全装置付き(空焚き後も再使用可) | ・安心の国内生産 ・コードがスッキリ |
Amazon | アマゾンで見る | アマゾンで見る | アマゾンで見る |
楽天 | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る |
テトラ ミニヒーター コントロール 100W

「テトラ ミニヒーター コントロール 100W」は価格が最も安いのでおすすめです。
コンパクトな作りなので、水槽の周りでもあまりごちゃごちゃとしません。
初期費用は抑えたいけれど、温度調整はしたいという方におすすめです。
GEX AQUA HEATER NEW セーフカバー ヒートナビ 120 サーモスタット+ヒーター一体型

「GEX AQUA HEATER NEW セーフカバー ヒートナビ 120 サーモスタット+ヒーター一体型」は、保証期間が長く、うっかり防止機能がついているのが特徴です。
まちがって空気中に出してしまい、安全装置が作動しても、再度使用することができます。
他のヒーターは、空焚きしたらもう使えません。
また、保証が2年なので、安心感を求める方にはおすすめです。
エヴァリス オートヒーター ダイヤルブリッジ R100AF2

「エヴァリス オートヒーター ダイヤルブリッジ R100AF2」は、価格としては高めですが、国内生産という点で安心感があります。

また、ヒーターとケーブルの部分が直角に曲げられるので、ケーブルがゆがんでしまうことがありません。
水槽につけた時にスッキリとした印象になります。
ケーブルを水槽の隅にぴったり付けられます!
45㎝水槽おすすめヒーターのまとめ
ここまでの情報をまとめます!
- ヒーターは3タイプから選ぶ
- 特にこだわりがなければ「オートヒーター」でOK
- 価格で選ぶならテトラ
- 保証や安全機能ならGEX
- 国内生産がよい方はエヴァリス
迷っている方にはコスパのよいテトラのオートヒーターをおすすめします。
水草の管理をしっかり行いたい方や、細かい温度調整をしたい方はサーモスタット分離型をおすすめします。
以上、45cm水槽のヒーターについてお伝えしました!
この記事がぴったりのヒーターを見つける手掛かりになれば幸いです。