この記事はこんな方のための記事です
- 水草の調子が悪いが原因が分からない方
- 肥料を入れるとコケが出るかもと心配な方
- 液肥と固形肥料をどれくらい入れるかわからない方
キレイな水草水槽を作ろうと思っていたのに、水草は育たず水槽がコケだらけになってしまう……ということは少なくありません。

水草水槽歴14年の私も、以前は全く育たずに何回も挫折しました。
現在では、水草が元気に育っているので、ある程度満足しながら水槽を眺めることができています。


水草をうまく育てられなかったときの失敗の1つが「水草が育つための栄養が足りなかった」ということです。
以前の私は「肥料を入れるとコケが多く発生する」という勘違いをしていました。
しかし、実際には肥料を入れないほどコケが出やすくなると気付きました。
この記事では、水草初心者の方に向けて私の失敗や、現在使用している液肥や固形肥料、使用頻度などについてお伝えします。
これを読めば、水草の調子を上げることができますよ。



肥料の種類や量などは、その水槽によって異なるので、参考程度に見てくださいね。
肥料(液肥)を入れなかった時のコケだらけの水草水槽
ここでは、まず私の失敗談からお伝えします。
コケを恐れて肥料をまったく入れなかった水槽です。
こちらを見ていただければ、肥料を入れないと水草が育たないということがよくわかると思います。
立ち上げ時は調子が良かった


ニューラージパールグラスを使用したこちらの水槽ですが、立ち上げて3か月くらいは調子がよく、水草もよく育っていました。


気付けばかなり厚み出てくるくらい、もりもりに育っています。
後景草として植えた赤系の水草も、そこそこいい色で育っていました。


2~3か月で徐々に調子が悪くなりコケがつき始める
知識のなかった私は、ソイルの栄養だけで十分だと考えていたので、液肥などを全く添加しませんでした。
すると、徐々にニューラージパールグラスの調子が悪くなってきました。


色が悪くなり、葉も小さくなってきてしまいました。
水草が成長しなくなったのでコケも付き始めました。


私は「コケが生えているなら水替えを多めにしなくては」と考えました。
しかし、栄養分がない水をいくら入れても水草が育たないので、悪循環になっていきます。



今だったら絶対に肥料を追加していますね・・・
有茎草はヒョロヒョロに
ニューラージパールグラスだけではなく、有茎草のロタラ系もダメになっていきました。
わき目が出ずに、縦にヒョロヒョロと立ち上がっていくだけです。
色も薄くて茎も細いです。葉にはコケが生えているので、成長の勢いがないこともよくわかります。


こちらの水草も全然ダメになってしまいました。


また、リンなどを吸収できなくなったことで、黒ひげゴケも石に着き始めています。
この時は木酢液などで対処しましたが、根本が解決していないのでほぼ意味がありませんでした。



結局この水槽はリセットしてしまいました・・・。
このように、液肥を入れないことで徐々に水草の調子が悪くなっていくことがよくわかります。


肥料を入れている水草水槽はコケが出にくい


ここからは、液肥などを定期的に入れている水槽についてお伝えします。
ちなみにこの水槽は立ち上げから1年間経っていますが、コケまみれにならずに何とか維持しています。
毎日液肥を添加


私は、少量ながら毎日少しだけ液肥を添加するようにしています。
使用しているのは、基本的にはカリウム液肥です。
ADAのニュートラルKを入れていましたが、近くに販売店がなかったので自作のカリウム液肥を入れるようにしていました。





自作カリウム液肥の作り方は後ほどお伝えします。
ADAは最近通販を始めたので、購入することができます。
水槽内では、カリウムが不足することが多いそうなので、基本的にはカリウムを中心に添加しています。
時々、窒素やリンなども入った含まれている液肥を入れています。
こちらはアクアテイラーズさんのエレメントカラーグリーンを使用しています。


こちらは2~3日に1回位入れている感じです。
前景草には埋め込み型の固形肥料を入れる


前景草には、グロッソスティグマを植えています。
このような前景草は、ソイルから栄養を吸収する割合が多い気がしているので、固形肥料を時々埋め込んでいます。



葉の色が悪くなったりしたら肥料を追加しています。


このような時も肥料を追加して少し経つと、色が濃くなって葉もしっかり大きくなってきます。


液肥を入れるようにしてからはコケに悩まされない


液肥を入れ始めるようにしてからは、コケが明らかに生えなくなりました。
水草がしっかり育つことで、コケの原因になる窒素やリンなどを吸収して使用してくれるからだと思います。



水草が水をきれいにしてくれます。
そのため、現在はコケが生えてきたら液肥を入れて水草の成長が最大限になるように気を付けています。
私はプロではないので、完全に水草や肥料について理解できていませんが、少なくとも肥料を入れることで水槽の調子がよくなっているのは実感できています。


水草が育つために必要な栄養
ここでは、水草が育つために必要な栄養について軽くお伝えします。
ほとんどのことは、Youtubeや他のサイトなどでも紹介されていますので、知りたい方だけご覧ください。



知っている方は読み飛ばしていただいて大丈夫です。
三大栄養素(窒素・リン・カリウム)
水草は、地上の植物と同じように窒素・リン・カリウムという栄養が必要です。


窒素とリンはエサや魚のフンなどから自然に発生するのですが、カリウムは自然に発生しません。
そのため、カリウムは液肥などで追加する必要があります。
水草は、この3つの栄養がすべてそろっている分だけを吸収することができます。



「リービッヒの最小律」というそうです。
そのため、カリウムが足りないと窒素やリンを吸収する量も減ってしまい、余った窒素・リンがコケになってしまいます。


鉄などの微量元素
3大栄養素の他には、鉄などが必要だといわれています。特に赤系水草は鉄がないときれいな赤にならないといわれています。
そのため、3大栄養素の他に鉄などを入れてあげるとさらに水草の育ちがよくなります。
ソイルの栄養は数か月で切れる


水草を育てるための底床であるソイルにも、もちろん栄養は含まれています。
しかし、ソイルに含まれる栄養は3~4か月もすればなくなってしまいます。
ソイルの中に固形肥料をあらかじめ埋め込んでおけばもっと長期間水草を育てることができますが、ない場合には肥料を追加する必要があります。
カリウムを中心に添加するのがおすすめ


基本的には不足しがちなカリウムを中心に添加するだけでもかなり水草の調子はよくなります。
ただカリウムだけではやや不安なので、時々窒素やリン・鉄などが入った総合的な肥料を入れてあげるとさらに安心です。
水草用の肥料を入れるタイミング


肥料を入れることは、水草水槽にとってメリットが多いです。
ただ、今まで肥料を入れたことがない方は「どれくらい入れればよいか」「いつ入れるのか」といったことは分かりづらいと思います。
ここでは、肥料を入れるタイミングや、入れないほうがいい場合などについてお伝えします。
まずは1日1回少量ずつ入れていく


基本的には、毎日少量ずつ一定の量を追加するのがよいと思います。
一気にたくさん入れるよりも、少量を継続して入れたほうが、水草も無理なく吸収できている感じがしています。
栄養素が多すぎると根が張らないなどの生長不良を起こしたり、コケが増えてしまったりするリスクもあるので少しずつ様子を見て添加していくことが大切だと考えます。
液肥を控えるタイミング


液肥などの肥料を添加しないほうがよい水槽もあります。例えば次のような場合です。
・立ち上げてすぐの水槽
・白く濁っている水槽
・藍藻が発生している水槽
これらの水槽は、水草が育つための条件があまりそろっていないように思います。
水槽内のバクテリアが増えていない立ち上げ時や、バクテリアが定着しておらず白濁りしている水槽には、液肥を添加しないのをおすすめします。



バクテリアが増えていない水槽は、水草も育ちにくいんですよね。
また、藍藻が発生している場合にも水槽内の循環がよくないので、こちらもまだ液肥は控えておきましょう。
これらの場合には、バクテリアを増やすことを優先して水槽の環境を整えることを優先しましょう。
バクテリアについてはこちらの記事をご覧ください。


水草用の液肥と固形肥料の違い


ここまで液肥の話が中心でしたが、固形肥料も水草水槽ではよく使われています。
私も両方使っているので、それぞれの特徴を簡単にお伝えします。
液肥は効果が早く出やすい


液肥は水に溶けてすぐに水草へ届くので、効果を実感しやすいのが特徴です。
量の調整もしやすいので、水草の様子を見ながら少しずつ足していくといった細かい調整に向いていると思います。
ただし、水換えのたびに流れ出てしまうので、こまめに追加する必要があります。
固形肥料は長期間持続しやすい


固形肥料はソイルに埋め込んでおくタイプで、水換えをしても栄養が流れ出にくく、効果が長持ちするのがメリットです。
私もソイルの中に埋め込んで使っていますが、一度入れておけばしばらく手をかけなくていいので楽ですね。



ただ、後から量を減らすことができないので、入れすぎには注意が必要です。
前景草には固形肥料がおすすめ


前景草として育てているグロッソスティグマは、ソイルから栄養を吸収する割合が多い気がしているので、固形肥料を時々埋め込んでいます。
一方で、有茎草は葉からも栄養を吸収しているような感覚があるので、液肥のほうが合っていると感じています。
このように、水草の種類によって液肥と固形肥料を使い分けると、より効果を実感しやすいと思います。


アクアテイラーズ エレメントカラー グリーンA 250ml


こちらは、窒素、リン、カリウム、カルシウム、ビタミンC、マグネシウム、鉄、亜鉛、モリブデン等など、水草に必要な栄養素がすべて入っている総合的な栄養素です。
窒素・リンなどが入っているため、たくさん入れすぎると一時的にコケが発生することもあります。
ただ、規定量を入れていれば水草がよく育ち、自然とコケの量も減っていきます。
私は2~3日に1回位こちらの液肥を添加して、バランスを取るようにしています。
メネデール


メネデールは、鉄(二価鉄イオン)が入っている液肥です。
鉄が不足すると葉の色が薄くなったりすることがありますので、少量でも入れてあげるとよいでしょう。
特に、赤系水草の色を赤くしたい時には鉄が必要になりますので、補助的に使用するのがおすすめです。



こちらは3~4日に1回位入れています。
こちらは窒素やリン、カリウムといった3大栄養素は全く入っていませんので、コケ発生の心配もありません。
ADAボトムプラス




こちらは、ソイルの中に埋め込む固形肥料です。ソイルの中に不足しがちな窒素分と鉄分を補給してくれます。
私は前景草の調子が悪いなと思ったときに、その周辺のソイルに埋め込むようにしています。



ソイルの中で徐々に溶けてくれます。
埋め込むための専用の道具も発売されていますが、私はピンセットで頑張って埋めています・・・。
こちらはAmazonでの取り扱いがないので、実店舗かこちらの通販で購入するとよいでしょう。
ADAアクアデザインアマノ 通販ネットショップ ADA正規販売特約店
自作カリウム液肥


カリウム液肥はたくさん使うため、お金がかかります。そこでよく使用されているのが、粉末の炭酸カリウムを水で溶いて液肥を作った自作肥料です。
私はこちらをボトルに入れて使用しています。粉末のカリウム自体はかなり安く手に入るので、お金をかけずにカリウムを添加することができます。
作り方はこちらです。


- ボトル
- 精製水or水道水
- 炭酸カリウム
水は精製水を使う方が多いですが、私はカルキ抜きした水道水を使用しています。
精製水のほうが余分な成分が入っていないので、細かく調整したい方は精製水のほうがよいかもしれません。
炭酸カリウムはAmazonなどで安いものを購入しましょう。
・炭酸カリウムは強アルカリ性なので、目などに入らないように注意してください。




まず始めに粉末の炭酸カリウムを入れていきます。
水を先に入れてしまうと、炭酸カリウムを入れた時に熱が発生しやすくなってしまいます。



ボトルが変形してしまうので、水は後から入れましょう。
10%のカリウム水溶液を作るので、粉末カリウム50gに対して450mlの水を入れていきます。
そうすると500mlのカリウム水溶液ができます。


水を図ってカルキ抜きを入れます。水の量が量れるものなら何でも大丈夫です。
水を入れました。炭酸カリウムと水が反応して容器が熱くなります。




よく振って、粉末がなくなるまでよく混ぜます。
底の部分に粉が溜まりやすいので、よく振るようにしてください。


よく溶けたら水槽にプッシュして入れていきます。
私は60㎝水槽を使用しているので1日に2~3プッシュしていきます。


ただ、炭酸カリウム水溶液は強アルカリ性なので、pHに影響があります。
できるだけ生体がいないところに添加するようにしましょう。
毎日少量であればそこまで水質が大きく変わることはありませんが、pHの変化が嫌な方はADAのニュートラルKを使用することをおすすめします。
液肥に関するF&Q
- 水草用の肥料は魚やエビに影響はありますか?
-
ほとんどの液肥・固形肥料は、規定量を守って使用すれば魚やエビへの影響はありません。
ただし、中にはpH(水質)が変化しやすい種類の肥料もあるため、大量に入れすぎないように注意しましょう。
- 観葉植物用のハイポネックスで代用できますか?
-
使用できないことはありませんが、あまりおすすめしません。
ハイポネックスも植物用の肥料なので水草も育ちますが、水草水槽で使うにはかなり濃度が高く、調整が難しいためコケだらけになってしまう可能性が高いです。
- 100均の肥料でも代用できますか?
-
使用できなくはありませんが、こちらもおすすめしません。
100均で売られているのは水草用ではなく、土に植えるタイプの植物用肥料です。
水草用に濃度を調整するのが難しいため、安全に育てたい場合は水草専用の肥料を使うのがおすすめです。
まとめ


ここまでをまとめます。
- 水草を成長させるために肥料は必要。
- 水草が育つとコケが減る。
- 主にカリウムの液肥を添加するのがおすすめ。
- 窒素やリンなどが入った総合液肥も2~3日に1回入れるとよい。
- 固形の肥料を入れると長期維持できる。
私の経験では、肥料を入れない水槽は水草が育たずコケだらけになって崩壊しました。
肥料を入れることで水草が成長し、栄養分を吸収してコケが生えにくい水槽になります。
まずはカリウムの液肥からスタートして、様子を見て徐々に他の栄養素のものを試していくとよいと思います。
キレイな水草水槽にするために、ぜひ試してみてください。








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