熱帯魚育成

ブラックテトラと混泳できる魚は?相性の良い魚・悪い魚や注意点について解説!

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この記事はこんな方のための記事です。

  • ブラックテトラを飼おうか迷っている
  • 自分の水槽に入れてよいか知りたい
  • 混泳できる種類を知りたい

ブラックテトラは、ネオンテトラと同じ「カラシン」の仲間です。

体が大きく、色も黒いため水槽に入れると目立っていて面白いです。

しかし「ブラックテトラは攻撃的」だと言われているため、水槽に入れるか迷っている方も多いのではないでしょうか。

熱帯魚水槽歴13年の私は、ただ「形が他の魚とちがっておもしろいから」という理由でブラックテトラを飼い始めました。

攻撃しやすい魚だとは知らなかったんですよね・・・

すでに3年以上飼育していますが、まだ水槽の中で健在です。

また、今までブラックテトラと混泳させてきた魚は15種類以上いますので、攻撃しやすい相手とそうでない相手も分かってきました。

そこでこの記事では、ブラックテトラと混泳できる魚や、やめておいた方がよい魚について詳しくお伝えします。

この記事を読めば、ご自分の水槽に合っているかどうか判断することができます。

ブラックテトラの性格と混泳の基本

ここでは、まずブラックテトラの基本的な性格についてお伝えします。

ブラックテトラは次のような魚です。

  • ブラックテトラの性格はやや攻撃的
  • 初心者でも飼えるほど丈夫だけど、混泳しづらい魚

ブラックテトラの性格はやや攻撃的

他のサイトなどでも言われている通り、ブラックテトラは攻撃的な魚です。

他の魚の後ろから追いかけ回してちょっかいを出したり、ヒレをかじってしまったりします。

相性のいい魚といる時には、攻撃にしないのですが、相性が悪いと常に追いかけ回してしまいます。

攻撃しやすい相手と全く攻撃しない相手がいます。

ブラックテトラの個体差や水槽の環境によって変わるとは思いますが「攻撃しやすい魚」であることは覚えておくとよいでしょう。

初心者でも飼えるほど丈夫だけど混泳しづらい

ブラックテトラは、かなり丈夫な魚であると思います。

現在私が飼っているブラックテトラは3年以上生きていますし、水槽を数回移して環境が変わってもピンピン生きています。

もしブラックテトラ単体で飼う場合には、かなり丈夫で育てやすい魚であるといえるでしょう。

群れで飼うと落ち着く?

飼っている方の中には「5匹程度群れで飼うと落ち着いて攻撃しない」という話もあります。

しかし、私はそうは思いません。

私も5匹で飼い始めましたが、確かに始めはあまり攻撃はしなかったように思います。

ただ、数匹いなくなって2~3匹になってからは攻撃をしている場面を見かけました。

水槽の大きさや他の魚などの関係もありますが、個人的には群れで飼ったからといって「落ち着く」というところまではいかないと考えています。

ブラックテトラと混泳できる魚

ブラックテトラは攻撃的な魚ではありますが、全く攻撃しているのを見ない相手もいます。

ここでは、私が15種類以上混泳させてきて「この魚とならば比較的大丈夫」という魚をお伝えしていきます。

群泳する魚は比較的うまくいきやすい

ネオンテトラやカージナルテトラなど、数匹でまとまって泳ぐ(群泳)魚であれば、攻撃することが少ないです。

そのため、1匹でひらひらと泳ぐ魚よりも、群泳する魚がいる水槽のほうが、ブラックテトラを入れても大丈夫な可能性が高いです。

群泳する魚は例えば次のような魚です。

コリドラスなど泳いでいる位置が違う魚

攻撃しない魚の特徴として「泳いでいる位置が違う」ということが挙げられます。

ブラックテトラは水面から中間のあたりを泳いでいることが多いです。

そのため、それ以外のところを泳いでいる魚には攻撃しないパターンがほとんどです。

例えば、底面近くを泳いでいる「コリドラス」や、ガラス面などに張り付いている「オトシンクルス」などに攻撃したのは見たことがありません。

コリドラスの仲間
オトシンクルス

ブラックテトラの縄張りに入らない魚は混泳可能と考えてよいでしょう。

ネオンテトラなど温和な魚

また、混泳できる条件としてはブラックテトラ以外の魚が温和であることが大切です。

お互いに縄張り意識が高い魚とは、やはり攻撃し合うことが多いです。

私は試しに縄張り意識が高いベタと混泳させたことがありますが、お互いに攻撃し合ってしまいました。

そのため、ネオンテトラなど攻撃しない温和な魚であることが混泳の第一条件であるといえます。

混泳できるおすすめの熱帯魚

では、具体的にどのような熱帯魚と混泳させるのがおすすめなのでしょうか。

ここでは、ブラックテトラと混泳させても比較的大丈夫な熱帯魚を選んでみましたので、参考にしてみてください。

名称価格特徴Amazon楽天

ネオンテトラ
80~150円赤と青が特徴の飼いやすい熱帯魚。入門種としてもおすすめ。アマゾンで見る楽天で見る

カージナルテトラ
80円~200円ネオンテトラと違い、赤いラインが全体まで伸びている熱帯魚。


ラミーノーズ
テトラ
100~200円赤い頭と白黒のヒレがきれいな魚。群泳もする。アマゾンで見る楽天で見る

ファイヤー
テトラ
100~250円別名レッドテトラ
青のカージナルと、赤色の混泳は見栄えがよい。
アマゾンで見る楽天で見る

チェリーバルブ
200~250円ピンク色がキレイな鯉の仲間。丈夫で穏やか。アマゾンで見る楽天で見る

ゴールデン
プリステラ
150~200円黄色の体と独特の泳ぎ方でかわいい魚。アマゾンで見る楽天で見る

オトシンクルス
200~300円ナマズの仲間。流木やガラス面のコケを食べる。

アメリカンランプアイ
100~250円目の青い色が特徴。群栄させるとキレイな魚。

コリドラス
パンダ
350~500円床底の食べ残しを食べてくれるお掃除屋さん。見た目もかわいい。アマゾンで見る楽天で見る

アカヒレ
90円~150円パイロットフィッシュとしておなじみの鯉の仲間。アマゾンで見る楽天で見る
※価格は変動します。現在の価格については右端のAmazon・楽天のリンクからご確認ください。

ブラックテトラと混泳しないほうがいい魚

混泳させやすい魚がわかったところで、次はブラックテトラと混泳しないほうがよい魚についてお伝えします。

  • ヒレが長めの魚
  • 1匹で泳ぐことが多い魚
  • サイズが小さい稚魚やエビ
  • 縄張り意識の強い魚

ヒレが長い魚

ベタやグッピー、モーリーなどヒレが長い魚は、基本的に泳ぎが遅いことが多いです。

そのため、ブラックテトラに追いつかれてしまいヒレをかじられてしまうことがあります。

また、ヒレがひらひらとしていることで、ブラックテトラも気になってしまい攻撃対象になってしまうことが多いです。

私もベタと混泳してみた時にはヒレがかじられて短くなってしまったところがありました。

1匹で泳ぐことが多い魚

先ほど「群泳する魚には攻撃しないことが多い」とお伝えしました。

その逆で、1匹で泳ぐ魚(群泳しない魚)はブラックテトラが攻撃することが多いです。

私が飼っていて群泳しづらいと思ったのは「グッピーやモーリーの仲間」です。

こちらは「ヒレが長い魚」としても紹介しましたが、やはり1匹で泳ぐという点でもあまり混泳をおすすめしません。

サイズが小さい稚魚やエビ

ブラックテトラは比較的体が大きく、口も大きいです。

そのため、グッピーやプラティの稚魚、ミナミヌマエビなどの稚エビについても食べてしまうことがあります。

私も飼っていてミナミヌマエビの稚魚が食べられてしまったのを数回見たことがあります。

逆に考えると、増えすぎたグッピーやプラティ・エビの繁殖を抑えるためにはブラックテトラが役に立つといえます。

繁殖を抑える方法についてはこちらの記事でくわしくお伝えしていますので、ご覧ください。

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縄張り意識の強い魚

次の魚は、縄張り意識が高く他の熱帯魚との混泳が難しい魚です。

こちらはブラックテトラに限らず、その種類だけで飼育するほうがよいでしょう。

  • シクリッドの仲間(エンゼルフィッシュ、ディスカス、ラミレジィなど)
  • グラミーの仲間(ドワーフグラミー、ハニードワーフグラミー)
  • スマトラ

特にシクリッドやグラミーの仲間は、自分の縄張りにほかの魚が入ってくると威嚇したり、追い回したりすることがあります。

ブラックテトラも気が強い性格を持っているため、お互いにストレスを感じてしまい、水槽内でのケンカが絶えなくなることがあります。

混泳させると攻撃されてしまいますので、同じ水槽で飼うことはできません。

ベタ×
エンゼルフィッシュ×
スマトラ×

スマトラに関しては、もともと性格が荒く、他の魚のヒレをかじる魚として知られています。

ブラックテトラとの混泳を成功させるコツ

ブラックテトラが混泳できる魚は少ないです。

しかし、どうしても一緒に飼いたいという場合やすでに買ってしまったという場合もあると思います。

その場合には、次のような対策をして混泳のトラブルを減らしていきましょう。

水槽サイズは60cm以上がおすすめ

水槽サイズが狭いほど、相手を見つけて追いかけ回すことが多いです。

そのため、できる限り60㎝以上の水槽にサイズアップさせることをおすすめします。

中の空間が広くなることでブラックテトラが標的を見つけづらくなるので、追いかけ回すことが少なくなります。

もしくは、30㎝水槽など小さい水槽を購入して、追いかけてしまう時には別に飼育するのもよいでしょう。

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隠れ家や水草でストレスを減らす

ブラックテトラと他の魚を混泳させる時には、水槽の中に隠れ家を作ってあげるとよいでしょう。

たとえば、水草をたっぷり植えたり、流木や石を組み合わせて、魚たちが身を隠せる場所を用意しておくと安心です。

私の水槽でも、流木などがあるところでは追いかけっこが減りました。

とくに、アヌビアスのように育てやすい水草や、パールグラスなど、水草が茂る水草がいいですね。

ちょっとした工夫で、魚たちのストレスをグッと減らせるので、ぜひレイアウトに取り入れてみてください。

まとめ

ここまでをまとめます。

  • ブラックテトラは攻撃的
  • 1匹で泳ぐ魚やヒレが長い魚は攻撃しやすい
  • 丈夫だが飼いづらい
  • 混泳されるなら大きめの水槽で、水草などを入れる

ブラックテトラがやや飼いづらい熱帯魚であることは間違いないです。

ただ、他の熱帯魚と違って体が大きく、目立つため水槽に入れても面白い魚でもあります。

混泳させる時は、相手や水槽の状況をよく見てから購入するのがよいでしょう。

他の魚を攻撃しない、初心者におすすめの熱帯魚はこちらの記事でご覧ください。

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