この記事はこんな方のための記事です。
- 魚を飼いたいけれど、エアーポンプが準備できない
- 音や水はねをしないように魚を飼いたい
金魚やメダカ、熱帯魚などの魚を飼っているとき、エアーポンプが使えない状況になることがありますよね。
例えば、金魚すくいで金魚をもらって来たけどエアーポンプがないという方や、エアーポンプが急に壊れてしまった方など、状況は様々だと思います。
また、そもそもエアーポンプは音や水はねが気になるから使いたいくないという場合もあるでしょう。

熱帯魚水槽歴13年になる私も、エアーポンプがない状況で魚を飼っていたこともあります。
そこでこの記事では、金魚・メダカ・熱帯魚などを飼育するときにエアーポンプの代わりになるものを紹介していきます。
この記事を読めば、エアーポンプなしで健康に魚を飼育することができるようになります。
エアーポンプの代わりになるもの

まずは、魚が酸素不足で死んでしまわないようにするために、エアーポンプの代わりになるものを紹介していきます。
エアーポンプがあったほうがもちろんいいのですが、これらの方法をうまく使っていけば、魚が酸欠で死んでしまうということはないでしょう。
フィルターで水が流れ込むようにする

ろ過フィルターがすでにある場合は、それを動かしているだけでエアーポンプがいらな場合が多いです。
水上から水面に向かってバシャバシャと水が波打っている場合は、その中で酸素が取り込まれるため、酸欠になる可能性はかなり低いです。
特に外掛けフィルターや上部フィルターなどは、水面に水が流れ込むタイプなので安心です。


また、ほかのフィルターでも水面が波打っている状態であれば酸欠になることがありません。
フィルターの種類がよくわからない方はこちらの記事をご覧ください。
酸素を出すブロック

短期間魚を酸欠から防ぎたい場合には「酸素を出すブロック」を使用するのもよいでしょう。
例えばバケツなどで少しの間飼育したい場合や、引っ越しで魚を移動させる時などです。
何十匹も飼育しているという場合には、酸素が足りなくなる場合が多いですが、5~10匹程度であれば、この商品を使用していれば問題ありません。
長期間の飼育の場合には向いていないのですが、1日~3日程度であればこの方法もよいでしょう。
こまめな水替えで酸素を取り入れる

水道水の中にも、酸素は含まれています。
そのため水を足してあげたり、少しだけ交換してあげることで、水槽内に酸素を取り入れることができます。
水を入れる時はカルキ抜きをしてくださいね。
また、大量の水を一度に替えてしまうと魚に取ってストレスが多いので注意が必要です。
1週間で全体の1/3程度、毎日交換するのであれ1/5~1/6など少量ずつ交換するようにしましょう。
カルキ抜きは安いものでも十分ですので、コスパのよい商品を選んでみてください。
こちらでコスパ最強のカルキ抜きを紹介していますのでご覧ください。
酸素ボンベ

魚用の酸素ボンベを使用して、酸素を入れてあげることも1つの方法です。
こちらは、引っ越しなどで魚を運ぶときには有効な方法です。
魚を持ち運ぶときに、ビニール袋に魚を入れて酸素を入れてあげるだけで数時間は問題なく過ごすことができます。
ビニール袋は、上部で魚が挟まりづらい専用の袋を用意してあげるとよいでしょう。
こちらも、長期間使用するのにはコストがかかりすぎるので、1日~2日魚を飼育するときだけの方法です。
扇風機などで水面を揺らす

お店が開いていない夜などは、酸素を出す石や酸素ボンベを購入することは難しいでしょう。
そのような時は、最悪水面だけを揺らすようにしていきましょう。
例えば扇風機やサーキュレーターを近づけて水面に当てるだけでも、けっこう水面が揺れます。
水面が揺れることにより酸素は多少ですが取り込まれます。
できれば、水面の面積が広いほうが酸素は取り入れられやすいので水面が広い桶などに入れて風を当ててあげるとよいでしょう。
サーフェススキマー

こちらは、エアーポンプなしで長期間飼育したいときによい方法です。
サーフェススキマーとは、水面の水を吸い込んで水中に循環させる機械のことです。
これを使用していれば、水撥ねもせずにブクブクといった音も気になりません。
私もサーフェススキマーをずっと稼働しており、エアーポンプは使用していませんが魚はいつも元気です。
酸素濃度の高い水面の水を循環させることで、水中の酸素が増える仕組みなので、水撥ねや音が嫌だという方にはおすすめの方法といえます。
エアーポンプなしのメリット

やっぱりエアーポンプを買わないとだめかな?とまだ悩んでいる方も多いと思います。
ここからは、エアーポンプなし・ありのメリットデメリットについて解説していきますので、参考にしていただければと思います。
まずは、メリットからお伝えします。メリットをまとめると次の通りです。
- 音が静かになる
- 水はねが少ない
- 電気代が少なくて済む
音が静かになる

まずは何よりもエアーポンプがなくなると音が静かになります。
ブーンというモーター音やブクブクという気泡の音は思っている以上に気になります。
特に寝室に近い場所にエアーポンプがある場合は、気になって眠れない場合もあるでしょう。
エアーポンプを使用しないことで、音を気にしなくてよいのはかなりストレス軽減になります。
水はねが少ない

気泡が水面に上がっていって、パチンと割れるときに水はねをします。
フタを付けている場合はそれほど気にならないでしょうが、フタがない場合は水槽が今で濡れてしまうことが多いです。
私もそれが嫌なので、エアーポンプは使用していません。
その代わりにスキマーを24時間使用しており、水撥ねがない状態で酸素を取り込めるようにしています。
水撥ねにならないようなグッズもあるので、使用すれば気にならない場合もあります。
電気代が少なくてすむ

フィルターのみで酸素供給をしている場合や、水替えで酸欠を防いだりしている場合には、電気代がかからないというメリットがあります。
一般的に、エアーポンプを24時間使用すると考えると、50~100円かかる計算になります。
1年間で1000円近く節約できるので、すこしだけお得です。
また、エアーポンプ自体は1000~2000円かかるため、合計で3000円程度は安くなったことになります。
しかし「意外と節約にならないんだな」と思う方もいるかもしれません。
エアーポンプなしのデメリット
ここまで、エアーポンプなしのよいところをお伝えしてきましたが、もちろんデメリットもありますのでお伝えします。
デメリットは次の通りです。
- 酸欠リスクが高い
- バクテリアが育ちにくい
- 水の循環が悪い
酸欠リスクが高い

エアーポンプがない場合、当然ですがエアーポンプありよりは酸欠のリスクは高まります。
特に注意しなくてはいけないのは水温が高くなる夏場です。
水温が高いと、水中に溶け込む酸素の量が少なくなり、酸欠になりやすいです。
クーラーの効いた部屋などに水槽がある場合は、水温が高くならないですが、そうでない場合には酸欠リスクが高まります。
また冬場でも、エアコンの暖かい空気が直接水槽に当たる場合には水温が高くなりやすいので注意が必要です。
バクテリアが育ちにくい

バクテリアは水中にいる目に見えない微生物です。
バクテリアは、食べ残したエサやフンなどから出るアンモニアなど、有害な物質を分解して水をきれいにしてくれる働きをします。
バクテリアが多い水槽では、水は透明で臭いもしないので水槽管理には欠かせない存在です。
そんなバクテリアは酸素がたくさんある環境のほうが増えていく傾向にあります。そのため、できればエアーポンプで酸素をたくさん水中に入れてあげるほうがよいのです。
エアーポンプがない場合は酸素も少なくなりがちなので、バクテリアが増えづらいというデメリットがあります。
水の循環が悪い

エアーポンプの役割として、水流を起こして循環を良くするということがあります。
空気は下から上に上っていきますが、その時に水も一緒に動くため、水槽内の循環がよくなります。
循環がよくなると、汚れが底に溜まりづらくなり、フィルターなどがゴミを吸いやすくなります。
このように、エアーポンプがない場合には、水槽の循環が悪くなりがちであるということが1つのデメリットといえるでしょう。
エアーポンプがあるメリットのほうが大きい

ここまでエアーポンプを使用しないことのメリット・デメリットをお伝えしてきました。
個人的には、エアーポンプなどの器具を使って酸素を水槽内に入れてあげるほうがメリットが大きいと考えます。
もちろん「今はどうしても準備できない」「応急処置的に代わりになるものを」という場合にはしょうがないのですが、長期的にはエアーポンプを使用したほうがよいでしょう。
エアーポンプによって魚を含めて水槽の状態はよくなりやすいですし、何よりもバクテリアが増えることで水自体がキレイになりやすいです。
「音や水はねがあってエアーポンプを使用したくない」という方には、スキマーを使用することで酸素を取り入れることもできます。
ここからは、これから用意する方のために静かでコスパのよいエアーポンプをご紹介します。
おすすめのエアーポンプ
| 名称 | 水作 水心SSPP-3S![]() | ジェックス サイレントフォース 2000S![]() | e~AIR 1500SB![]() | ニッソー エアーポンプ サイレントβ-60 ~静かさの極み![]() | テトラ コンフォートエアー 60 エアーポンプ![]() |
| メーカー | 水作 | GEX | GEX | ニッソー | テトラ |
| 価格 | 3000円 | 1700円 | 1000円 | 2300円 | 1200円 |
| 適合水槽 | 30~60cm | 60cm以下 (水深40cmまで) | 60㎝以下 (水深40㎝まで) | 30~60cm | 60㎝以下 |
| 最大吐出量 | 3.0L/m | 2.0L/m | 1.0L/m | 50Hz:1.9L/m 60Hz:1.2L/m | 50Hz:2.1L/m 60Hz:1.8L/m |
| 静音性 (Amazon評価) | 4.7 | 4.1 | 3.5 | 3.0 | 3.3 |
| エアー調節 | 〇 | × | × | × | 〇 |
| 吐出口 | 1口 | 1口 | 1口 | 1口 | 2口 |
| 音の大きさ | 50Hz:38㏈ 60Hz:35㏈ | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 特徴 | 静音性◎ チューブ付き | 低振動◎ | 最安値 | パワーあり | 吐出口2つ |
| Amazon | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る |
| 楽天 | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る |
| Yahoo! | Yahoo!で見る | Yahoo!で見る | Yahoo!で見る | Yahoo!で見る | Yahoo!で見る |
静音性で考えるなら「水作 水心」

静音性や振動の有無で考えるなら「水作 水心シリーズ」をおすすめします。
現に私もエアーポンプを使用する場面ではこちらのシリーズを使用していますが、振動音やモーター音はかなり静かなであると思います。
熱帯魚を飼育して13年近くになる私もおすすめの製品なので、迷ったらこちらを選べば後悔はしないと思います。
ただ、他の製品よりも価格が少し高いので、何よりも価格重視という方には向いていないかもしれません。
価格重視の方は「e~AIR 1500SB」
価格を重視する方は「e~AIR 1500SB」を使用するとよいでしょう。
1000円前半で購入できる価格で、人気もあります。
エアーを送り出す最大排出量が少ないことと、エアー量の調整ができないところが弱点ですが、十分な役割を果たしてくれます。
できるだけコスパよく飼育をしたいという方にはおすすめです。
スキマーなら「エーハイムスキマー350」がおすすめ
スキマーは、表面の水を吸い取り水中へと循環する機械です。
主に表面の油膜などを取ってきれいにするために使用するのですが、酸素を取り入れることもできます。
水面は酸素濃度が高いので、それを水中に取り入れることで酸素を溶け込ませることができます。
水面の油膜などをきれいにするためのモノなので、水面がキレイになるので一石二鳥です。

私は最近ではエアーポンプではなく、スキマーを24時間稼働させて魚を飼育しています。
音や水はねが気になる方にはこちらのほうが向いているかもしれません。
エアーポンプなしで飼える魚
ここまでエアーポンプなしで魚を飼う方法をお伝えしてきましたが、これからエアーポンプなしで飼える魚を探している方もいるかと思います。
ここからは、そもそもエアーポンプなしでも健康に飼うことができるおすすめの魚を紹介していきます。
ベタ

ベタは、ラビリンス器官という特別な身体の作りをしています。
そのため他の魚と違い、水面に口を出して直接酸素を吸うことができます。
水面が密封されていない限りは酸欠で死んでしまうことがありません。
熱帯魚のためヒーターは必要になりますが、エアーポンプがない小さい入れ物でも飼うことができ、さらにキレイなヒレをもつため人気の魚です。
アカヒレ

| 名称 | アカヒレ |
| 大きさ | 3~4㎝ |
| 適正水温 | 20~26度 |
| 耐えられる水温 | 15~30度 |
| 価格帯 | 90~150円 |
| 泳ぐ場所 | 中層~上層 |
オレンジ色や赤色のヒレが特徴の熱帯魚です。
パイロットフィッシュとしておなじみの「アカヒレ」は丈夫な魚の代表格といえます。
コップで飼うことができるほど丈夫ということから「コッピー」などとも呼ばれるくらいです。
水温としても15度までは耐えることができるくらい丈夫です。
「水中の酸素がなくてもいい」というわけではないので、飼育する時には水面が広い入れ物に入れたり、水草を入れるなどするとエアーポンプなしでも飼うことができます。
メダカ

屋外の鉢などで飼育されることがあるメダカは、エアーポンプがなくてもいい場合が多いです。
風などにより水面が揺れる際に酸素が多少なりとも入ったり、水草を一緒に入れることで光合成をさせて酸素を取り入れている方が多いです。
ただ、過密な飼育は酸欠になる場合があります。水面が広く空気と接するようにして、少数飼育であればエアーポンプがいらないことが多いです。
まとめ
ここまでをまとめます。
- フィルターなどで、水面に水が流れ込む場合はエアーポンプは必要ない
- もしくは、水面を揺らしたり循環したりすることが必要
- エアーポンプを使用するほうがメリットは大きい
- 音や水はねが嫌な場合はスキマーの利用がおすすめ
以上、エアーポンプを使用しないで酸素を水槽内に取り入れる方法をお伝えしました。
どうしてもエアーポンプがそろえられない場合はしょうがないのですが、長期間飼育する場合は、何かしらの方法で酸素を取り入れてあげるほうがメリットは大きいです。
現在では、安くていいエアーポンプもあるため、試してみてくださいね。
| 名称 | 水作 水心SSPP-3S![]() | ジェックス サイレントフォース 2000S![]() | e~AIR 1500SB![]() | ニッソー エアーポンプ サイレントβ-60 ~静かさの極み![]() | テトラ コンフォートエアー 60 エアーポンプ![]() |
| メーカー | 水作 | GEX | GEX | ニッソー | テトラ |
| 価格 | 3000円 | 1700円 | 1000円 | 2300円 | 1200円 |
| 適合水槽 | 30~60cm | 60cm以下 (水深40cmまで) | 60㎝以下 (水深40㎝まで) | 30~60cm | 60㎝以下 |
| 最大吐出量 | 3.0L/m | 2.0L/m | 1.0L/m | 50Hz:1.9L/m 60Hz:1.2L/m | 50Hz:2.1L/m 60Hz:1.8L/m |
| 静音性 (Amazon評価) | 4.7 | 4.1 | 3.5 | 3.0 | 3.3 |
| エアー調節 | 〇 | × | × | × | 〇 |
| 吐出口 | 1口 | 1口 | 1口 | 1口 | 2口 |
| 音の大きさ | 50Hz:38㏈ 60Hz:35㏈ | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 特徴 | 静音性◎ チューブ付き | 低振動◎ | 最安値 | パワーあり | 吐出口2つ |
| Amazon | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る |
| 楽天 | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る | 楽天で見る |
| Yahoo! | Yahoo!で見る | Yahoo!で見る | Yahoo!で見る | Yahoo!で見る | Yahoo!で見る |
















